新入社員研修の進め方 〜日報のすすめ〜

Ia ora na!
4月のこの時期、新入社員が入社してきて、期待と不安の中で学生から社会人へ、生活リズムを変えようと頑張っている頃ですね。
新入社員の研修を開始している会社も多いことと思います。
あなたの会社では、新入社員の研修をどんな形で進めていますか?
昨日訪問した2社で、たまたまこの話題になりました。
今回は、そこでお話したことについて。

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新入社員の研修でおすすめしたいのが、「日報」です。
新入社員に、研修期間中、毎日書いてもらいます。
「そんなの当たり前」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、案外、中小企業では実施されていません。
この日報、思っている以上に効果があるんです。

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日報に書く内容ですが、具体的には、
・学び・気づき(過去)
・疑問点・質問(現在)
・明日行うこと(未来)
の3項目にまとめてもらうのが、いいと思います。

そして、一番大事なのが運用です。
新入社員は、毎日、帰宅する前に書いて上司に提出すること。
上司は、その日のうちに内容を確認して、必ず赤ペン(手書きが大事!!)で答えたり、前向きなコメントを入れること。
そして、翌朝一番に、新入社員が確認できるような状態にしてあげること。


これって、新入社員もたいへんですが、上司はもっとたいへんです。
日常業務をこなしながら、新入社員の面倒も見てあげなければなりません。
でも、それだけ新入社員に目をかけることが大事。
これから仲間になる新入社員をウェルカムで迎える。最初が肝心なんです!

「どんな内容を書いているのか?」
「教えたことがきちんと伝わっているだろうか?」
「どんな性格の子なのか?特長は?」
「会社に打ち解けているだろうか?」
日報から、日々の変化を読み取ります。報連相の基本を教えていきます。

このことは、私のサラリーマン時代の実体験から学んだことです。
私が勤めていた会社は、新社員研修にすごく力を入れていました。
(遠い記憶ですが、新入社員という言葉は使っていなかったような・・・)
自分が新社員であった時にはわかりませんでしたが、入社10年目頃に新社員の受入委員長に任命され、それを実感、とても勉強になりました。
受入委員(プロジェクトチーム)を組織して、研修の目的を考え、事前準備から最終日までどういう流れにするか?役割分担や受け入れてもらうための現場責任者との内容すり合わせ、スケジュール調整、進捗確認や予期せぬトラブルへの対応等々・・・
いろいろありました。めちゃくちゃたいへんでした。でも、それ以上に学びが多かった!
日報は、もちろん新入社員の研修目的ですが、実は、受入側にも大きな効果があるのです。
受入委員長の経験は、「日報」以外にも多くのことを学ばせていただきました。また別の機会にお伝えしたいと思います。

日報を通じて、(個人として)考える習慣、(集団として)コミュニケーションを図るツール、(組織として)社風や報連相を躾ける、教育する。
ぜひ試していただければと思います。

それではまた。
Mauruuru

セミナーのご案内>

・4月23日(土)−24日(日)第30回うどん県MGセミナー2022 満席御礼
・5月14日(土)−15日(日)TOC利益力改善セミナー2022 受付中
・6月18日(土)−19日(日)第31回うどん県MGセミナー2022 満席間近
・7月22日(金)−23日(土)TOC利益力改善セミナー2022 受付中
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・10月22日(土)−23日(日)第33回うどん県MGセミナー2022 受付中 
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こちらも、ぜひご覧ください。

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TOC利益力改善セミナー2022〜物理的制約編〜を開催しました

Ia ora na!
3月25日(金)〜26日(土)、TOC利益力改善セミナー2022〜物理的制約編〜を開催しました。
11名の方にご参加いただきました。
ありがとうございました。

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「頭で考えることと現実には、こんなにもギャップがあるのか!?」
サイコロを使ってのシミュレーションゲーム、何度やっても気づきがあります。
数字を分析すると、ある発見が!!
「つながり」と「ばらつき」による法則が見えてきます。
実際の職場でも同じことが起きている!?

 

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参加いただいた方から、多くの感想をいただきました。
一部をご紹介すると、
TOCを身をもって体験できました。特に#5ゲームはうまくいかないと思っていたので、結果を見て驚きました。我々のような仕事には適用できないと思い込んでいましたが、業務を切り出せばそこにフローがあって意外に活用できるんだと学びました。
マルチタスクは大幅に効率がダウンすることを実感することができました。油断するとマルチタスクに陥りがちなので、意識して1つの案件が終わるまで他のことをしないようにします。
・流れを意識します。もしかすると仕事のできる人間が流れを止めている可能性がある。取り込みすぎて流れを止めてしまっている。
・数量と時間という見方で、改めて自分の仕事に対する取り組みを考えていきます。
・いかに自分が部分最適に邁進してしたか、気づきました。非ボトルネックに一生懸命工数を投入している・・・。MQを稼ぐために、なるべく社内でやろうとしていました。TOCの劇薬が、今回、キマっちゃいそうです。月曜から楽しみです!
・一緒に受講したメンバーと、月曜日にラインの人達に報告をしたいと思います。今回作成した業務フローを張り出して、他の人の意見ももらいたいなぁと思います。
全体最適!今までは部分最適で自己満足していました。ボトルネックになる工程を責めるのではなく、みんなで考えて(仕事を)流していきます。
・仕事をする上で、部分的に見るのではなく、全体的に見ることが重要だということが分かりました。紙に自分が今している作業や会社の状況を書くことによって、ボトルネックの場所やムダな作業が分かりやすくなり、改善しやすくなることを知りました。

たくさんのご感想、ありがとうございました!!
TOCは即効性があります。ぜひ現場で実行してくださいね。

それではまた。
Mauruuru

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アナログ管理へのこだわり

Ia ora na!
私がお客様をご支援する際、もっとも大事にしていることのひとつが、アナログ管理です。
ホワイトボード、模造紙、ポストイット、マジック、掲示板などなど。
プロジェクトを開始する前に、一番最初にお願いするのがホワイトボードの購入です(笑)

デジタル化、システム化が主流の今の時代に、なぜアナログにこだわるのか?
その理由は・・・


その理由は、アナログ管理にはデジタル管理にはない3つの特長があるからです。

1つは、狙った情報を伝えやすいということ。
デジタルと違い、スペースが限られているため、あまりいろいろと盛り込めません。自然と狙った情報だけに絞られます。
デジタルは何でもできるので、「あれもこれも」となってしまい、情報過多になりやすく、伝わりにくくなります。
アナログの不自由さという制約が、逆に伝えたいことが絞られるという特長になります。

1つは、余白を残せるということ。
この余白は、とても重要です。
情報を共有していると、たくさんアイデアが生まれてきます。
しかし、せっかくのアイデアも残しておかないと忘れてしまい、共有できません。
イデアが生まれたその瞬間に書き込めるスペースを残しておくことが大事です。
思いついたその瞬間に、その場で書き込む。
それをまた誰かが見て、気づきが生まれ、さらに書き込む。
この循環!常に情報がブラッシュアップされていきます。

1つは、見える化に優れていること。
アナログは、見た目、整い具合では、デジタルにはかないません。
でも、逆に独特の風合いがあります。
デジタルは、整っていますが、ちょっと無機質な感じ。そして、パソコンを立ち上げる動作、印刷するタイムラグが発生します。
アナログは、クセは強いが温もりを感じます。
そして、何よりも自分たちの手でプロセスや結果を書き込んで、すぐに見ることができます。
自然と誰の目にも飛び込んでくるという特長もあります。

実際の例は、こんな感じです。四国繊維販売株式会社様の現場管理です。

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どうです?
すごくないですか?
現場の熱量を感じますよね?

こう考えていくと、アナログ管理は、なんだかTOC(制約理論)の考え方にも合っています。
・狙った情報だけに絞る=ボトルネックに集中する
・余白を残す=バッファを置く
・プロセスが見え、自然と目に入ってくる=思考プロセス

AI、IoT、RPA・・・デジタル化の流れの中で、ベタですが、これからもアナログ管理にこだわっていきたいと思います。

それではまた。
Mauruuru


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常に正三角形にはならない

Ia ora na!
先日、ある勉強会グループでMG(マネジメントゲーム)のインストラクターをさせていただきました。
その時、ゲストとして、何と!株式会社スワロースポーツの矢野社長が参加してくれました。
スワロースポーツは、うどん県MGの仲間の中でも有名な会社です。
せっかくの機会、ここぞとばかり、矢野社長にいろいろとお話をしていただきました。
これからMGを勉強していこうという参加者にとって、たくさんの気づき、勇気をいただきました。
私自身も勉強になりました。中でも一番感銘を受けたのが、「常に正三角形にはならない」というお話。どういうことかというと・・・

企業の目的には、3つあります。
CSとESとG。この3つが大事です。
CSとは、Customer Satisfaction。顧客満足度です。
ESとは、Employee Satisfaction。従業員満足度です。
Gとは、Gain。利益です。

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企業は、この3つを同時達成することを目指します。それも、1度きりではなく、現在から将来にわたってずーっとです。
そして、この3つの関係ですが、1つを達成するために、残り2つは条件となります。
未来に向かって永続するためには、どれか1つをとって、残り2つを犠牲にすることはできないのです。

私は、この三角形の考え方を以前から知っていました。
しかし、今回、矢野社長のお話を聞いていて、はっとさせられました。
「根っこの部分、本当の意味を理解できていなかった」と気づかされました。
矢野社長は、おっしゃいました。
「実際は、G、CS、ESの三角形は、常に正三角形にはならないのです」

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その通りです。
きれいな正三角形には、現実的にはなりません。いびつな三角形になります。
それを、いかに正三角形に持っていくか?そして、面積を大きくしていくか?を考えることが大事だと気づきました。

そのためには、
当然、経営目標を1つの項目だけで設定してはならない。
3つの視点でバランスを持って設定しなければなりません。

3つの目的がどうなっているのか?常に測れる指標を持っておかなければならない。
そうでなければ、三角形の形が今どうなっているのかわかりません。

変化に対応できなければならない。
顧客や従業員が満足を実感できているのか?どの程度感じているのか?これらは変化していくものです。その変化を察知できているかを、常に考えなければなりません。

CS、ES、Gの3つの視点。
ややもすると、それぞれがトレードオフの関係になり、三角形の形がいびつになりがち。
そうではなくて、同時達成できるようにどう持っていくか?
そのためにどうすべきか?
とても勉強になりました。

矢野社長、ありがとうございました。

それではまた。
Mauruuru

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第29回うどん県MGを開催しました

Ia ora na!
12月18日(土)〜19日(日)、第29回うどん県MGを開催しました。
これまで同様、広い会場、検温、アルコール手指消毒、マスク、定期換気等、細心の注意を払って行いました。
年末のお忙しい中、8卓48名と多くの方にご参加いただきました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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12月は、年末恒例の事例発表!!
うどん県東京支部長の秋山さんに、「社員の視点から見たMG」と題して、発表していただきました。

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商品の流れ、戦略チップ、経営計画の3つを柱に、MGでの学びを、リアルなビジネス、仕事にいかに落とし込んでいったか?を、たくさんの事例を交えて話していただきました。
また、一社員としてMGを通じて学んだ「在り方」、そこから未来につながる個人としてのビジョン、会社としてのビジョンを教えていただきました。
最後に、参加している経営者、社員それぞれに対して、社員の立場から、MGを学ぶ姿勢や心構えについて、熱いメッセージをいただきました。

MGを学んだ者にとって、一番の課題が、どう実業に落とし込んでいくか?ということ。
その課題に対して、多くのヒントや答えを与えてくれる発表でした。
MGという共通言語を持った参加者全員には、MGと実業がつながった瞬間だったと思います。

さらに、これまでの事例発表は、すべて経営者にお話いただきました。
今回、社員の視点から話していただいたことで、今までとはまた違った、新たな気づき、刺激となりました。
その証拠に、感想文には「秋山さんの事例発表最高でした!!」「感動した!!」とのコメントばかり。
そして、面白かったのは、
経営者にとっては、MGをどう導入していくのか?
管理職にとっては、部下とどう接していくのか?
社員にとっては、MGをどういう心構えで受講していくのか?
それぞれの立場ごとに、それぞれの視点で考えるきっかけとなった感想が多くありました。
これこそ、水平教育、芋洗い!!
インストラクターの私もたいへん勉強になりました。
新年に向けて最高の締めくくりとなりました。
秋山さん、ご対応いただき、本当にありがとうございました!!

ことがら表彰は、以下の通りです。

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うどん県の仲間から、藤井洋一郎さんが200期達成!!
おめでとうございます。

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今年を締め括るのにふさわしい、盛大で濃厚な2日間でした。
これも、ご参加いただいた皆様のお陰です。ありがとうございました。

来年のうどん県MGの予定です。
ぜひ、ご検討ください。
第30回 2022年4月23日(土)−24日(日) REAL利益感度分析
第31回 2022年6月18日(土)−19日(日) 損益分岐点分析
第32回 2022年8月20日(土)−21日(日) キャッシュフロー分析
第33回 2022年10月22日(土)−23日(日) BS経営 
第34回 2022年12月17日(土)−18日(日) 事例発表

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それではまた。良いお年をお迎えください。
Mauruuru


〈直近のセミナーのご案内〉
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第28回うどん県MGを開催しました

Ia ora na!
11月20日(土)〜21日(日)、第28回うどん県MGを開催しました。
これまで同様、広い会場、検温、アルコール手指消毒、マスク、定期換気等、細心の注意を払って行いました。
今回は、6月に開催を予定していたのを延期した関係で、会場は四国繊維販売株式会社様の「いこい」をお借りして行われました。
8卓44名の方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様、四国繊維販売様、ありがとうございました。

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今回の講義のテーマは、「損益分岐点分析」。
「採算とは何か?」ということから考えて、損益分岐点の戦略的意義を整理しました。
「0」の発見って、本当にすごいですよね。
これがわかると、一気に戦略の幅が広がります。
そして、いろいろ学んでも実務に活かさなければ意味がない!!
ってことで、過去を分析するのではなく、未来を作るための損益分岐点の活用方法、事例を学びました。
改めて、損益分岐点分析は強力な武器であると感じました。

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感想文では、こんな声をいただきました。
損益分岐点の講義はとてもおもしろかったです。やはり、MGでの一番のポイントである「Qの概念」の重要さを実感しました。また、「損益分岐点比率*Q」のお話や損益分岐を時間で考えるお話も勉強になりました。
・「Qの視点」「現場はQで考える」の言葉が実業での製造部である自身には改めて学びになった。また、Qもどういう視点で見るかで分析の幅がこんなにも広がる点は目からウロコだった。
・今回の講義で学んだ損益分岐点を知ることで、経営計画の立て方が変わること、どの段階(日数)で達成するか、達成できそうにない時の計画変更など、実務で活かせることがたくさんあると感じ、嬉しく思います。また、損益分岐点を経営陣だけでなく社員と共有し、同じ志を持って取り組んでいきたいと思いました。明日より、会議の進め方を改善して、1つ1つ実務に落とし込んでいきます。
・奥の間グラフの横軸の時間の概念について、もっと意識すべきだと気づいた。締めが決まっている中で、どこでFをとらえられるかが非常に大切であると学びました。Fを早く回収できる工夫と計画を立てることが経営者としての役割であると認識しました。明日以降、その視点を持って仕事をしていきます。
・普段のMGでも毎回決算時に計算しているf/m比率が、経営の戦略を決めるために重要な役割を果たしていることがわかった。4期の前の経営計画を立てる時は「G」を目標にするのに、中間決算では「損益分岐Q0」を基準にやるかどうかを決めることを不思議に思っていたが、後半の戦略を考えるために損益分岐Q0というターニングポイントを押さえておくことが必要なのだとわかった。

その他、たくさんのご感想をいただきました。
ありがとうございます。今後の講義に活かしていきます。

ことがら表彰は、以下の通りです。

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うどん県の仲間から、高橋朋宏さんが200期達成!!
おめでとうございます。

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多くの県外西研の仲間が来てくれて、気づきや刺激の多い交流ができました!!
何より楽しかった!!!
ぜひまたお越しください。みんなで待ってます。

次回(第29回)は、12月18日(土)〜19日(日)です。
今年最後のMGは、恒例の事例発表。
お楽しみに!

それではまた。
Mauruuru

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設備投資の負の側面

Ia ora na!
昨今、ものづくり補助金とか事業再構築補助金とか、たくさんの補助金がありますね。
このこと自体は長年のデフレからの脱却のために政治施策として必要なことなのですが、補助を受ける中小企業は、単に生産能力増強のための設備投資というレベルで考えてはいけません。
今回は、設備投資の負の側面について考えてみたいと思います。

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設備投資の負の側面は3つあります。
1.設備資金の金利(F3)、減価償却費(F5)、維持費(F2)などの増加、設備を扱う人の人件費(F1)などの固定費増加により、損益分岐点が上昇する。
2.設備資金の返済により資金繰りが圧迫される。特に、今のような不況による売上減少時などは影響が大きくなる。
3.これが最も重大なマイナス面なのですが、変化に対応する機動力と弾力性がなくなっていく

補助金で、設備投資資金の一部を補助してもらっても、上記3つの負の側面は残ります。
仕事が順調に入り、設備が常に動いている時は確かに武器になります。負の側面も気になりません。しかし、設備が動かなくなると、これ程始末の悪いものはありません。
そして、そのリスクは社内の問題ではなく、常に外部にあります。
同じものをずーっと作り続けるのであれば、こんな悩みや問題は発生しません。しかし、市場は常に変化します。お客様の好み、得意先の方針、商品の陳腐化などなど。その時、リスクの度合いは、専用機、専用ライン、自前主義、得意先依存、下請企業ほど大きなものとなります。
ここで共通する経営者の考えは、「現在の状態はこれからもずっと続く」との思い込み、幻想です。そんなことは絶対にあり得ません!
逆に変化が激しい昨今、設備投資のリスクは、ますます大きくなっていくと思われます。

では、どう考えるべきか?

国が提唱しているように、経営革新につながる設備投資を考えるべきです。
「経営革新」とは何か?
①新商品の開発または生産
②新役務の開発または提供
③商品の新たな生産または販売方式の導入
④役務の新たな提供方式の導入、その他の新たな事業活動
経営革新とは、事業者がこれらの新事業活動を行うことにより、その経営の相当程度の向上を図ることです。

さらに究極のビジネスモデル、理想的な経営構造の一つが「ファブレス」、「工場を持たない製造業」という形です。
代表例は、アップル、任天堂キーエンス
ご存知の通り、どこも「超」がつく高収益のメーカーです。
設備をほとんど持たず、自らは強い営業力と優れた事業開発力を兼ね備えた「頭脳集団」。設備投資のリスクがなく、損益分岐点も上がらず、変化に対応する機動力と弾力性を常に持ち続ける、最強のビジネスモデルです。

製造業で大切なことは、社内生産能力ではなく、外注含めた総合的な供給能力という考え方を持つこと。同時に、何よりも高い収益性を持った事業、商品を開発しなければならないということ。そう、研究開発(青チップ)が一番大事。
この視点で設備投資を考えなければなりません。

それではまた。
Mauruuru

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