マネジメントによって、人間の可能性は無限となる!

Ia ora na!

中小企業診断士の小島です。

香川県を拠点に、四国、東京、千葉の中小企業の経営支援をさせていただいています。

このたび、独立12年目を機に、ブログを開設しました!

中小企業経営に関することをテーマに、自分の興味の赴くままに、日々感じたことの記録として、いろいろと書いていこうと思っています。お付き合いいただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

今日は、「人間の可能性」について。

先日、私が師事する西順一郎先生の講義で、ソニー厚木工場の伝説の工場長小林茂氏のお話がありました。お話の軸は、モチベーション。ダグラス・マグレガーの「X理論・Y理論」です。西先生のお話の後、「第3の組織論」(小林茂)を読み返し、マネジメントのあり方について改めて整理してみました。

マネジメントによって、人間はレイバーにもなるし、知的ワーカーにもなります。

  レイバー (知的)ワーカー
前提・背景 固定性
(決まり切ったことを能率的にやる)
流動性
(他に先駆けて開発する)
Policy
(方針)
能率至上主義
機械至上主義
(人間は機械の代わり)
分業至上主義
人間至上主義
人間性回復
人間のプロパー・アチチュード
本来の人間らしい正しい姿勢
Measurement
(評価)
高能率高賃金
コスト削減
信頼関係
MQ(付加価値)増大
不満足を減らす視点(人間性を抑制) 満足を増やす視点(人間性を発揮)
Behavior
(行動)
機械的マネジメント
・人間の存在そのものも機械の一部(ex)モダン・タイムス
人間的マネジメント
ホリゾンタル(セル生産
・バーチカル(PーDーS)
「いやでたまらない」 「やらずにいられない」
受け身、待ちの姿勢 能動的、積極的
人間性、人間を支配、歯車、奴隷的労働 人間性、働く者自らが労働の主人、自ら目標を掲げて
労働力の対価、労働力の売買
利潤は憎しみの対象(賃金との奪い合い)
人間と仕事は対立
仕事の報酬は仕事
賃金は人間に対する謝礼
利潤は生きがいの象徴
人間と仕事は一体
品質手法 QC活動 ZD運動

 

レイバーとワーカーでは、全く正反対のふるまい、行動になります。ワーカーの方がいいことは明らかです。知的ワーカーは、TOC(制約理論)でいう「People are good(人はもともと善良である)」にも通じています。

しかし、これまでの標準(法律、制度等)は、大半がレイバー的考え方で設計されています。満足を増やす視点(人間性を発揮)よりも、不満足を減らす視点(人間性を抑制)です。

技術革新のスピード、さらに現在のコロナ禍による大きな変化に直面し、ますます知的ワーカーが求められます。そもそも人間は機械とは違う。人間の可能性は、マネジメントによって、無限にできると感じ、ワクワクしてきました。

と同時に、このことに気づいた経営者とそうでない経営者では大きな差が生じるとも・・・。すべては、経営の軸をどこに置くか?です。人間中心か?お金中心か?。

今こそ経営のあり方、志の旗を立てることが大事だと気づきました。

 

「社員、仲間の可能性を、最大限に引き出せているか?」

 

それでは、また。

Mauruuru