組織は円滑よりも混乱こそ正しい!?

Ia ora na!

 

今日は、「組織の在り方」についてです。
ある本を読んでいて、自分の頭がスッキリしたため、ブログに書き残したいと思いました。

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そもそも組織の特徴として、
・いったん出来上がると、奉仕すべき対象よりも、組織それ自体の存続の方が常に優先するという危険をはらんでいる。
産業革命によって誕生した企業組織は、役所、軍隊、宗教団体、学校の組織理論をお手本として作られた。これが大きな誤りだった。これらの組織には、“市場”がない。管理といえば内部だけを対象としている。
・組織存続を実現するためには、”変化”を阻止しなければならない。変化は組織の脅威であり、指導者の失脚をもたらす危険があるからだ。

”変化を阻止する”こと=組織の特性なのである。

しかし、企業には”市場”がある。市場は絶えず変化する。企業はその変化に合わせて自らを変えていかなければならない。でなければ、企業はつぶれてしまう。

「変化に対応しなければ生きられない企業」
「変化を阻止するという特性を持った組織」

企業組織がうまく機能しない根本原因がここにある。
この問題の解決は、まず正しい組織理論を持つことから始める。その理論は、従来の伝統的な組織理論を180度ひっくり返せばよい。
「責任の範囲は明確にしてはならない」
「仕事の分担は、その境目を明確にしてはならない」
要は方針の問題であり、指導であり、そして知恵の分野である。事業の目標に焦点を合わせた柔軟な頭脳の問題である。

会社の中の活動は、円滑にゆくことがよいことではなくて、真に事業経営に役立つような活動を行なうことである。
事業経営に役立つということは、お客様の要望を、よりよく満たすものでなければならず、それは円滑化よりも、むしろ混乱をより多く伴うものなのである。ムリとムダとムラが発生する。混乱が生まれる。お客様の要求を満たすために混乱することこそ正しい。
会社の中の仕事の円滑化など考えていたら、会社はつぶれてしまうことを心に銘記して、お客様の都合だけを考えて行動するのが企業本来の姿なのである。

(参考:一倉定の社長学シリーズ)

 

これは、TOCの「PMB(方針ー評価ー行動)」、「全体最適のためのボトルネックマネジメント」や、三枝匡氏の「スモール・イズ・ビューティフルを実現した一気通貫組織」の考え方にも通じるなぁと思いました。

実際、私自身もクライアントの現場でこのようなことを進めていますが、言葉で改めて整理されたので、これからはより意識的に行動することができます。
混乱を受け入れ、組織を柔軟に変化させていくことが大事ですね。

 

「自社の組織は、変化に対して柔軟に混乱しているか?」

 

それでは、また。
Mauruuru