TOCインストとしての反省

Ia ora na!
先日のTOC研修での気づきと反省です。

TOC研修では、シミュレーションゲーム#1〜#5を通して、参加者はTOC理論を学び、理解します。そして、その流れで今度は自社のボトルネックを見つけ改善するるために、ビジネスフローを作って実践に落とし込む作業を行います。
ここで、あるグループの発表を見て、大事なことに気づき、反省しました。
それは、実践への落とし込み段階で、方向性を間違ってしまったことです。
具体的には、営業活動〜受注〜設計〜製造〜納品というビジネスフローを作って、一番能力が低い=時間がかかる工程は「製造工程」であり、ここがボトルネックであるという発表でした。

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実はそれは間違っていました。
ボトルネックは社内ではなく、市場であり、営業活動にあったのです。
なぜこのような間違いを犯してしまったのか?
それは、ビジネスフロー作成の時に、目的が明確になっていなかったから。
せっかくTOC理論を学んだのに、いざ実務に落とし込む時に、ビジネスフローを作るという手段が目的となって、作ったビジネスフローを眺めて一番時間がかかるところがボトルネックという思考になってしまったのです。

本来ならば、一番の目的は「MQ(限界利益)アップ」。
それを制約しているのがボトルネックボトルネックの能力以上にはMQが上がらないため、ボトルネックを最大活用することが目的です。
今回の事例で、製造工程のリードタイムを短縮すればMQが上がるのか?というと、それ以前に受注が確保できていません。需要<供給の状況では、社内の能力以前に市場に制約があります。このグループは、まさにこの状態だったのです。

これは、完全にインストである私のミスリードです。反省すべき点です。
今回、大事なことに気づかせていただきました。

ビジネスフローを作る前に、
・全員が合意する明確なゴール、目的(MQアップ)を共有しているか?
・そのゴール達成を妨げているのは何か?
この2つの質問を投げかけ、考えてもらってから行うこと。目的を明確にすること。
これが重要と気づきました。今回の学び、反省を、今後に活かしていきます。

「目的は何か?」

それではまた。
Mauruuru