スケールよりもフォーカス!150人社会という考え方

Ia ora na!
先日、糸井重里さんのインタビューが日経MJに掲載されていました。
ウィズコロナ、アフターコロナなど、さぞや今の流行、今後のトレンドの話かと思いきや・・・
さすが時代の先を常に歩き続けてきた人!
コロナ禍でひとつの道標的なものを感じました。

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以下、日経MJ(2020年9月30日号)からの抜粋、要約です。
・コロナ禍で、将来への予測がちょっと過剰に思える
・コロナを機に変わるという意見は、はやりに乗った議論だなと思った
・人間の構造や文化の様式が簡単に変わるわけはない(それでも僕らは人の集まるところに出かけるし、ハグもキスもする)
・これからも変わらないものを相手にしてやっていきたい
・色々な争いごと、トレンドに乗らないといけないということが自分たちの首を絞める。当初の目的を忘れてしまいがちになる。
・(目的を忘れないためにも)『もともと何だっけ?』
・生んだクリエイティブの分量だけ僕らの生産性が上がっている。人はうかうかしているとあくびをして、考えずに次のことをしがち。だから『それつまんないよね』と言い合える会社にならないといけない
・小売業って根本的にはエリアの仕事。本部の売り上げはトータルの計算なので店のサービスから離れがち。しかし本質は、各エリアごとにどう顧客に喜ばれるかで売り上げが決まる
・無限の世界へ近づけるとみんながイメージして世界戦略を語ってきたけど、それが転換している
・約150人のダンバー数という考えがある(人類学者ロビン・ダンバー氏が提唱した人間関係を結べる集団の上限人数)。ダンバー数そのものではないけど、それくらいの人数の生活が原点であり、そうしたイメージのところに人々の思考がいっている。仲間である同僚や家族が喜んでくれるのは、うれしいというような
・人がものを買うのは、買う喜びを買うのです。金づちを買いに行くのではなく、クギを打つことで得られる喜びを買うのです。商品が何でもあるというのは、喜びではない。モノがあるということが自己目的になっていて、そこの売上の多寡に目が行きがち。
・人と人の関係が一番の基本。どうしてもやりたいことをやせがまんして、新奇に行っちゃうのが、脳で生きている人の行き先。できるだけ脳で行かないようにしたい。
・何かを考えるとき1回、ネガティブにやられる。ネガティブな自分の方が利口そうだし。説き伏せられそうになる。そういうときに『ネガティブな自分のまま生きたいのか』という質問をしてみる。すると『俺は、お前のような考えで生きたくない』となる。これは最近の発明
・バカというモノが混じるんですよ。そうでないと、前を向いて歩けないです。腕組みしているだけになる。バカといわれながら、あいつ運がいいといわれたほうが、人として豊かです

時代の先を歩んできた人が今、何を意識しているのか?
本質とは何か?
特に、「無限の世界」から「150人社会」に転換というのは、感じるところがありました。
スケールよりもフォーカス。規模拡大よりもエリア浸透・深化。
他社との競争、奪い合いよりも大切な人の喜び、幸せ。

「何のため?」と本質を考えると、
売上の多寡のためではないよなぁ。
「顧客のためです」
それじゃ、その顧客の顔、見えている?わかっている?喜んでいる?

「もともと何だっけ?」

それではまた。
Mauruuru