Ia ora na!
コロナ禍でなかなか収益(MQ)を上げるのが難しい状況となっています。
こんな時、経営を改善するためのもう一つの視点にも着目する必要があります。
その視点とは?
「効率性」です。
ROAという指標があります。
Return On Assets、総資産経常利益率です。
総資産(投入)に対して、どれだけの利益(産出)が生み出されたのかを示します。
これは以下のような式になります。
ROA=経常利益÷総資産
=(経常利益÷売上高)×(売上高÷総資産)
=売上高経常利益率 × 総資産回転率
売上高経常利益率は「収益性」の指標、総資産回転率は「効率性」の指標です。
ROAを向上させていくためには、収益性と効率性の両面を改善していく必要があるということ。
売上高経常利益率の改善、MQアップは常に行っていかなければなりませんが、不況下、コロナ禍の今は難しい部分があります。
そんな時、効率性の指標である総資産回転率を改善する視点で経営をチェックすると良いと思います。
分母である総資産を点検する。具体的には、不要な資産を見直して総資産の圧縮を図り、総資産回転率を上げていきます。
わかりやすいもので言えば、在庫ですね。
私のあるクライアントでは、コロナ禍の影響をモロに受け、売上が大幅にダウンしています。その中、進めてきた対策の一つが在庫削減です。
7ヶ月で50百万円以上削減しました。
利益ベースでは厳しい状況が続いていますが、キャッシュフローベースではこの在庫削減が大きく貢献しています。
MGでは主に収益性を学ぶので、この効率性の視点はなかなか感じられませんよね。
経営のもう一つの側面として、覚えておいてほしいと思います。
「効率性の視点、総資産回転率はどうなっているか?」
それではまた。
Mauruuru