売ることが一番難しい!

Ia ora na!
MG(マネジメントゲーム)をやると、一番にわかることがあります。
それは、「売ることの難しさ」です。
なかなか売れない。売れないとお金が入ってこない。お金がないと経営ができない。
これを嫌というほど味わいます。

f:id:ko-manage:20201205234050p:plain

私はサラリーマン時代、メーカーの資材・購買部門、生産企画部門にいたため、営業を経験したことがありません。当時は、営業が会社内で優遇、ひいきされているように感じて、不満を持ったことがありました。
また、中小企業診断士として独立した時、メンターである先輩診断士から「受注力」が一番大事だと教わりました
これらの理由が、今ではよくわかります。
ビジネスにおいて、売ることが一番難しいからです。
しかし、このことを理解している経営者が意外に少ないように感じます。

単に売上を作れば良いのであれば、安売りすればいい。
しかし、MGをやればわかるように、それでは全く儲かりません。儲からないどころか、倒産に向かいます。
適正な価格で、必要な数量を売る。
販売活動、それは事業経営で最も大切で、最も難しく、最も苦しく、最も根気強く続けていかなければならないものです。
中小企業の製造業の社長は、職人が多い。良いものを作れば売れると思っています。しかし、それでは会社とは言わず、工場にしか過ぎません。作ることしか知らず、売ることを知らなければ、会社経営は成り立ちません。
また人を雇って営業させればよいと考えている経営者もいます。そんな単純なものではありません。
下請企業は、この販売活動をしないで済んでいます。ある意味、“ぬるま湯”状態です。だから、低収益なのです。親企業を恨むのはお門違い。親企業がその一番たいへんなところを担ってくれているのです。下請の低収益から脱したいのなら、販売という苦行に自ら耐えなければなりません。

これからの事業経営において、中小企業でも販売力を高めていくことが重要です。
優良な得意先も、いつどう変わるかわかりません。昔のように、系列や人的つながり、実績だけで未来永劫安泰など考えられません。
逆に、販売力があれば、どんな環境変化があっても自ら道を切り拓くことができます。
ぜひ経営者が先頭に立って、販売力を高めていきましょう。

「売る力を鍛えていますか?」

それではまた。
Mauruuru