経営とは投資すること

Ia ora na!
MG(マネジメントゲーム)をすると、一番に思うことがあります。
それは、「投資をしないと勝てない」ということ。
強い人の会社盤と弱い人の会社盤は、5期目にもなると明らかに違います。
強い人の会社盤はヒト・モノ・カネが充実しており、他社を圧倒し、リスクにも強い会社になっています。それをテコにして、さらに儲かっていきます。

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一方、弱い人の会社盤は見るからに貧相で頼りなく、ちょっとのリスクでも影響を受け、一生懸命やっているのに、全然利益が出ません。

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同じ5期の経営なのに、なぜここまで差が出てしまうのか?
それは、「投資」をしているかどうかの違いによります。

リアルなビジネスでも同じこと。
この投資に対する経営者の考え方の違いで、数年後の会社の姿は大きく変わってしまいます。
大企業と中小企業の差、これは投資に対する考え方の違いなのです。
中小企業はコストダウンの思考が強く、ほとんど投資をしていません。中小企業の経営者の多くは、お金を使う(投資する)ことに臆病、いやお金を使うという考えすら持っていないように見えます。それでは、会社は絶対に強くなりません。
収益を上げて、その儲けたお金を使って投資して、さらに大きな収益を上げて会社を成長発展させていく。投資してはじめて経営なのです。

それじゃ、何でも投資をすればうまくいくのか?というと、そんな単純なものではありません。
何に投資をするのか?
「投資の順番の意思決定」がとても重要です。
MGのF4(戦略費)には、青チップ(研究開発)、赤チップ(広告)、黄チップ(教育)がありますが、リアルではどれから投資していくのが正しいのか?この順番が大事になります。

まず最初にすべきことは、赤チップ。
MGではすでに市場が見えており、マーケットが空いていれば売ることができますが、リアルではそうはいきません。
お客を集めて収益を上げるための仕組みを作る必要があります。集客は、経営の最重要事項。ビジネスモデルの構築とマーケティングの設計が重要なのです。
赤チップとはそのビジネスモデルとマーケティングを動かすための販売促進、広告宣伝への投資です。
これを意識して投資している中小企業が何と少ないことか。
これができていないと、事業が安定せず、それ以降の投資の効果も表れません。

次に、青チップ。
研究開発というと商品開発をイメージされる方が多いかもしれませんが、商品だけを考えていてもダメです。上記のビジネスモデル、マーケティング視点で開発していくことが大事です。プロダクトアウトではなく、マーケットインの発想。そのためにも、赤チップから投資するという順番がポイントです。

次に、黄チップ。
収益を上げる仕組みと商品ができると、会社にお金が残りはじめます。そのお金を人材に投資する。人材は最大の経営資源。採用も含めて、人材の可能性を開花させ、会社としての組織力を高める投資です。継続が鍵となります。

その後に、環境整備、システム投資とつながっていきます。

限られたお金と時間。それにレバレッジを働かせるためにも、投資の順番が重要です。
ぜひ「投資」と「その順番」を意識して、自社のビジネスを見直してみてください。

「あなたは、投資をしていますか?」

それではまた。
Mauruuru