まとめて作ることの罪(2)

Ia ora na!
前回の続きです。

ko-manage.hatenablog.com

「製造ロットを増やして、まとめて作って売価を値下げする」という手法。
この行為、会社にとってマイナスしかないのに、なぜこんなことが起こってしまうのでしょうか?
冷静に考えればあり得ないおかしなことも、会社、組織に入ってしまうと起きてしまう。
その原因は3つあると思っています。
・「安くしないと売れない」というコストダウン思考
・「何よりも売上」という売上至上主義
・見積もり算出ロジックのマジック

1.「安くしないと売れない」というコストダウン思考
これは個人の思考の問題。
値段を下げないと売れないと考えている人、多いですよね。
どう高く売るか?は全く考えず、ひたすら値段を安くする、単価を下げることを無意識のうちに考えてしまう。長く続くデフレがさらに追い打ちをかける。この個人のマインド、コストダウン思考が原因のひとつです。

2.「何よりも売上」という売上至上主義
売上を上げることが第一という会社方針。何よりも売上、売上、売上!
利益がどうか?生産性がどうか?在庫がどうか?は、全くお構いなし。
売上を上げれば全て良しという会社方針が原因のひとつです。

3.見積もり算出ロジックのマジック
見積もりの算出ロジックが、製造ロットを大きくすると下がるようになっている。
段取り、損率等が製造ロットを大きくすると下がる(薄まる)という計算方法。
そうであるならば、営業はお客様にロットを大きくすることを安易に提案し、売上を上げようとする。
上記1の個人の思考、2の会社方針と相まって、この見積もり算出ロジックの仕組みがとどめを刺しています。

どうですか?
結構、思い当たる節ありませんか?
全体的に考えればおかしなことが、会社、組織、個人になると起きてしまう。
その原因は、すべて頭の中の問題(方針制約)。
頭の中が、一番やっかいなボトルネックですね。

それではまた。
Mauruuru

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