設備投資というものは・・・(1)減価償却の金融機能

Ia ora na!
大型の設備投資が必要なビジネスを展開しているお客様でのお話。
「売上規模に対して設備投資の額が大きすぎる・・・」と悩む社長。
減価償却負担が大きくて利益が出ない・・・」と悩む役員。
こういった場合、どう考えるべきなのでしょうか?

そもそも投資とは、何か?
「いろいろな対策に資金を固定化し、将来もっと大きな金額を収益として回収することを目的とした活動」のこと。この“将来”というのがポイントですね。
経営とは、投資によって未来に向けてより大きな収益を上げることです。「経営とは、投資すること」なのです。

この投資、分かってはいても、金額が大きくなるとなかなか意思決定が出来ないのも事実。
どう考えるべきなのでしょうか?
意思決定するために、考えるべき点がいくつかあります。
今回は、(1)減価償却の金融機能について。

1.減価償却って何?
減価償却は、固定資産の取得原価をその耐用年数にわたり一定の基準で費用配分する会計上の手続きです。
具体的な例でみてみると、例えば、車を100万円で購入(取得原価)したとします。
その車は10年間使用できるものとします(耐用年数)。
この場合、車は10年間使用できるから、その10年間に渡って価値の減少分を費用として計上します。100万円÷10年=10万円/年ずつ、費用化していきます。
費用化というのは、簡単にいうと、経費に計上するということです。毎年毎年、10年間にわたり10万円を減価償却費として経費計上していきます。
※単純化するために、残存価額は無視してます。

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2.減価償却の金融機能
ここで大事なことは、実際のお金の動きです。100万円は車の購入時に支払い済みですが、減価償却費は毎年費用化されるもののお金は全く動きません。
減価償却費は支出の伴わない費用なのです。この「支出の伴わない費用」という概念が金融機能の基本となります。
減価償却の金融機能とは、減価償却費が増えると税引後キャッシュフローが増加するというものです。
どういうこと???
これについては、次回説明したいと思います。

それではまた。
Mauruuru

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