教えない教育とは?

Ia ora na!
MGの大事な思想のひとつに、「教えない」というものがあります。
これは、答え、ゲームの勝ち方を教えない。
答えを教えることで、自分自身で考える、気づく、発見する機会を奪ってしまい、その人の学びにならないという考え方です。
実は、この「教えない」教育、私がサラリーマン時代にお世話になった会社の思想でもありました。
それはどういったものかというと・・・

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以下に記したのは、創業者の言葉です。

「教えたら身につかない」
むかし、技術部の連中は“大ばつ”に悩まされました。
(中略)
ところが、せっかく書いた図面に、赤鉛筆で、図面いっぱいに、大きな×印をつける「嫌な奴」がいたのです。
「どこが、どう違う」とも言わないで、赤鉛筆で、図面の端から端まで、大きな「×」を書くので、また新しく書き直さなければなりません。
「嫌な奴」というのは私
(中略)
人間は考える葦です。とにかく考えることが大切です。
(中略)
教えたら身につきません。自分でクルマを運転しなければ、道を憶えないのと同じです。何でもそうですが、繰り返せば間違わずにできるようになります。本当の愛情というものは、こういうものだと思います。甘やかすのは、愛情ではありません。
いまは、そういう教え方をする「嫌な奴」が少なくなって、皆さんはさぞかし愛情に飢えていることでしょう。
(引用:科学する心 倉石得一のことば オリエンタルモーター株式会社)

MGとまったく同じ思想ですね。
お世話になった会社は、MGの思想と通ずるところが数多くあると感じています。

そもそも「答え」とは何でしょうか?

世間の多くが解決策という答えを教えていますが、答えというのは、(数学の問題文のように)ある特定のケースや条件のもとで求められたものであり、それがすべてのケースに必ずしも当てはまるとは限りません。

TOCゴールドラット博士が用いていた「ソクラテス的アプローチ」。
答えよりも、質問を重視します。
質問を行い、聞き手自ら解決策に到達できるよう導いていきます。
適切な質問を行うことは答えそのものよりもはるかに重要です。
なぜか?
質問は普遍性を備えているからです。
適切な質問によって、問題解決の糸口をロジカルに考えだすきっかけになるのです。
答えだけを与えても、正しいとは限りません。
質問をすることにより、正しい答えを導き出す方法を学ぶことの方がはるかに重要なのです。

つまり、「教えない」教育とは、不確かな答えを教えないで、どのように考えたら良いのか?質問をすることにより、思考するプロセスを教えること。

「どんな質問をするか?」
難しいですよね。
ですから、「教えない」教育は、教わる側の機会を奪わないだけでなく、どんな質問をするか?教える側も(の方が)勉強になり、「教えさす、教え合い」につながり、「紙は自分で」という主体性、自律性につながっていく。
これが、現在の私の見解です。
あなたは、どう考えますか?

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「教えない教育とは、すなわち質問による思考プロセスである」

TOCの思考プロセスは、その手順や方法を教えてくれます。
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それではまた。
Mauruuru

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