新事業におけるTOC的思考

Ia ora na!
TOCは製造業のためのものと思われがちですが、実は業種に関係なく活用できるんです。
先日ご相談を受けた企業のお話。
新しく事業を始めるに当たっての経営計画についてのご相談でした。
経営計画の内容を確認すると、そこに大きな問題を見つけました。
このまま間違った意思決定をしていたら、新事業は大失敗になる恐れも。
その間違った意思決定とは・・・

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新規事業とは、お店を出店するというもの。
お店のスペース、客席数、設備、駐車スペース、スタッフ数などなど、あらゆる経営資源への投資が必要です。
その経営資源への投資について、経営者は個々に平均値を土台として計画を立てていました。

これは、一般的には、「緻密で完璧な計画」=「バランスの取れた計画」と見えます。
時間をかけて、本当によく調べ、練られていました。
しかし、残念ながら、実際には計画通りにはうまくいきません。
平均値を土台とした計画は、顧客需要を満たすことができず、ひどい結果をもたらします。
なぜなら、平均値は、あらゆる経営資源について、その余裕(バッファー)を少なめに少なめに見積もることになるからです。
まさに、“机上の空論”となってしまうのです。

そして、その根底には「コストダウン思考」という考え方があります。
「なるべく費用を抑えて計画したい」
そのこと自体は悪いことではありませんが、部分部分を切り取ってコストを見直していくと、それがいつの間にか主目的となり、一番大事なMQ(限界利益)を増大させるということがどっかへ吹っ飛んでしまうのです。
ビジネスは一連のフロー(流れ)です。
そこには、「つながり」「ばらつき」が内包されています。
「つながり」と「ばらつき」によって、「部分の合計は、全体最適にならない」のです。

このことをお伝えすると、経営者の方もご理解いただき、経営計画を見直すこととなりました。よかったです!!

このように、TOCは製造業に限らず、あらゆる業種に当てはまります。
TOCとは、考え方、原理原則であり、何にでも応用できるのです。

この考え方、TOCでは「思考プロセス」と言います。
思考プロセスを実際の経営で活用していただきたい。
そのためのセミナーを、今月(5/22-23)開催いたします。
もしご興味がありましたら、ぜひご受講ください。

それではまた。
Mauruuru

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