100人の1歩の前に、1人の100歩から

Ia ora na!
今回は、私の過去の失敗経験から。
今から5〜6年前、中小企業診断士コンサルタントとして、いろいろ経験し実績を積み、自信をつけていた時期のこと。
新規クライアントの経営改善を、「今までにないほど短期間で実現しよう!」と意気込み、各拠点から40人程度を一堂に集めて、複数のプロジェクトを同時に動かそうとしました。
何をしなければならないか?課題、改善の方向性、方法は見えていました。そこで、これを全員に伝え、課題ごとにリーダーを決めて、改善を進めようとしたのです。
そう、大手コンサルタント会社が行うような進め方で。
しかし、その結果は・・・

すべてのプロジェクトがうまく進みませんでした。
どれも中途半端になってしまい、全然実行されませんでした。
原因は、課題や改善方法を間違っていたからではありません。
私が、“人”の問題を見落としていたからです。

「1人の100歩より、100人の1歩」
トヨタ日本電産の考え方に、こういったものがあります。
1人の優秀な人に頼らずに、みんなで1歩ずつ成長する。
その通りだと思います。とても重要な考え方です。
しかし、私は、この失敗経験から、業績が悪くなっている会社の経営改善、組織変革を起こすには、
「100人の1歩の前に、1人の100歩から」
が大事であるということを学びました。

「2:6:2の法則」というものをご存知でしょうか?

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組織は、
2割の自ら燃える人財と、
6割の火をつけると燃えることができる人在と、
2割のどうやっても火がつかない人罪で
構成されているというもの。

いくらロジックにあるべき論を伝えても、不燃性はもちろん可燃性の人も、そんなの関係なし。変化することを嫌い、現状維持しようとします。その状態では、経営改善は一向に進みません。
それよりも、組織の中の少数の自然性人財を発掘し、そのメンバーで経営改善、組織変革を推し進める。
すると、組織に小さな変化が起こり、波紋のように広がっていく。いつしかスパイラルアップの大きな流れが生まれる。
過去の成功体験を振り返ってみると、確かにこのようなステップを踏んできました。

MGを開発さらた西順一郎先生がよくおっしゃるリコモン。まさに、このことだ!と理解しています。
会社を変えるためには、第一に社内のリコモン(自然性人財)を発掘することが大事。
そして、そのリコモンを育て、一緒になって会社を変えていく。それを実現できたところで、初めて100人の1歩の段階に移れるようになる。
その企業の状況、ステージによって、人の活かし方もステップも変わる。
過去の失敗から、多くを学ぶことができました。

「100人の1歩の前に、1人の100歩から」

それではまた。
Mauruuru


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