DCは経営者用って、どういうこと?

Ia ora na!
何回も聞いているとわかった気になってしまい、実際にはわかっていないことって、よくありますよね。MGを受講していて、そんなことをふと思いました。
MG(マネジメントゲーム)の初日に教わる、FC(全部原価計算)とDC(直接原価計算)もそのひとつ。
「DC(直接原価計算)は経営者用」と習って、わかった気になりがち。
そもそも経営者用って、どういうことでしょうか?

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経営者用、すなわち経営者にとって必要なものということ。
それは、大きく分けると2つの意味があると思います。

ひとつは、「実際に儲かったのか?」を知るための業績管理のためのもの。
具体的には、MGの第1期に行う第2・3表で算出する税引前当期利益3と、第5表で算出する税引前当期利益▲17の違いですね。
FCとDCの計算方法の違いによって、利益が変わってしまうというもの。
経営者として、DCで利益を管理しなければならないことを学びます。

そしてもうひとつの意味、こちらがより重要なのですが、「これからどうするのか?」を意思決定するためのもの。
具体的には、未来情報を得られるということ。シミュレーションできるということ。
過去の情報、後追い情報では儲かりません。未来情報のみが儲かります。
未来情報は変更可能、変えることができます。現状から利益を増やすことができるのです。
そして、ここには、「行動する」ということが内在しています。
意思決定の側面においては、何よりも
「経営成果は数値からは生まれない。その後の人の行動のみが成果を生み出す」
ということを理解することが大事ですね。
DCで数値を分析した上で、「行動する」に結び付けて初めて経営者用になります。

卸売業、小売業、飲食業、サービス業等の方で、
「DCは製造業や建設業のものであって、(製造原価報告書のない)私たちには関係ない」って思われている場合がありますが、それは業績管理の側面だけを捉えての話であって、意思決定の側面では業種関係なくDCの考え方、戦略会計的活用は重要なんです。
今月のうどん県MGでは、この意思決定の側面についてお話しさせていただきます。
ご参加いただくみなさま、ぜひ楽しみにしていてください。

「自社の経営でDC(経営者用)を活用できているか?」
上記2つの側面から再点検してみてください。

それではまた。
Mauruuru

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