自分の会社の“在るもの”に目を向ける

Ia ora na!
先日のクライアントの会議でのこと。
社長から、
「うちのような小さな会社は、採用したくても、なかなか入ってもらえない・・・」
という話が出ました。
この会社、努力はしてきました。
ここ数年で、ベトナムの方を5人採用(技能実習生、特定技能)しました。が、先月、特定技能の2名が、突然、他の会社に転職してしまったのです。
そのショックもあって、社長は弱気になっていました。

うまくいかなかった時、人は、どうしても「ないない病」に陥ります。
自分は、ない、足りない、できていない、劣る・・・
ないものに目がいってしまうのは、無意識に誰かと比べているから
大企業と比べて、「処遇が見劣りする」「建物が見劣りする」。
そして、「どうせ、うちなんか・・・」「だからできないんだ・・・」。
「ないない病」の厄介なのは、どんどん悪い思考になって、自信をなくすことです。
そして、何よりも、考えることをやめてしまい、真の原因追求と対策が取れなくなります。
これが一番の問題!!
こうして、うまくいかなかった原因を、無意識に、自分の「ない」だと決めつけてしまいます。

しかし、これが本当の原因でしょうか?
そうではないと思います。
自分の「ない」は、ただの前提条件であって、原因ではありません。
だから、考えることをやめずに、何でうまくいかなかったのか?真の原因を見つけます。
そして、大事なことは、「在るものに目を向ける」ということ。
ない、足りない、できていない、劣る、これらに意識を向けるのをやめて、今在るものに目を向ける。
これまで自社が蓄積してきた経験や実績、スキル、評価してくれるお客様、社員の存在。今の自社に焦点を当てるのです。絶対、光るものがあります!
また、未来への夢、想いも、社長が持っている“在るもの”になり得ます。
「うちに入りたいと思ってもらえる会社を作る!!」在りたい姿に意識を向けるのです。

 
実際に、この会社は素晴らしい会社です。
一歩一歩経営改善を進め、赤字から脱却し、業績もよくなりました。
環境整備も地道に実行し、新たな設備も導入し始め、新規顧客も増え、後継者も育ってきました。最初にお会いした当時と比べたら、全く見違える程です!!

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「在るものに目を向けましょう!」
ほんの一握りの大企業以外は、すべて弱者。
弱者は、大企業と同じ正攻法をしていても意味がない。
弱者はゲリラ戦だ!
在るものに目を向けて、それを活かそう!

そして、「まずは動きましょう!」
打席に入る前に、ああだこうだと言っても、始まりません。
まずは、バットを振らなければ!
バットを振れば、ヒットの確率は上がっていきます。
ここで足を止めてしまったら、元も子もない。次の一歩を踏み出そう!

社長、後継者、奥様、幹部社員にそうお伝えすると、みんなの表情、意識が変わってきました。
「そうだ。俺たちにも在るんだ!まずは動こう!!」
会議終了後には、社長の顔、言葉に変化が現れました。

あなたも、ぜひ、「自分の在るもの」に目を向けてください。

それではまた。
Mauruuru

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