高く売れる市場・顧客を探そう!

Ia ora na!
日本に蔓延るコストダウン思考。
「安いことはいいこと」という考え方が、非常に根強くあります。
その結果、商品本来の機能を果たせない粗悪品が世の中に出回るまでに。
手抜き工事や製品不具合、品質偽装・・・。
昨今、大企業でのこういったニュースが後を絶ちません。
かつての「日本品質」はどこへやら。その地位が揺らぎ、日本の製造業に対する信頼が失われてきています。

先日お伺いした中小企業、みんなが苦労して品質のいいものを作っていても、聞いてみると、価格は「指値」されているとのこと。これでは、自分たちの価値を自分たちで決められていないということです。
いくら売価Pを安くしても、低価格で優位に立つことは困難です。海外品、ライバルとの値段の叩き合いの末路は、採算割れ、最悪、赤字経営です。
世の中を見渡しみると、高付加価値主義の会社は、安物主義の会社よりも収益性がいい。これが紛れもない事実です。
だから、中小企業は、高付加価値主義に転換することが生き残る道です。

「生産性」を説く人も、結局はそれがコストダウンになると思い込んでいます。
能率と合理化、コストのことしか考えていません。
能率は、はじめのうちは効果が上がりますが、徐々にその効果は逓減していきます。一方、人件費や経費は、毎年毎年上昇し続けます。それを賄うような収益は、能率だけでは手に入れることはできません。
それを分からず、コストダウンの亡者となり、会社をおかしくしてしまう人も。
生産性とは、アウトプット(産出)÷インプット(投入)、MQ(限界利益)÷F(固定費)です。
本当の意味での生産性向上は、分母の削減ではなく分子の増加を目指すもの。顧客の要求する商品またはサービスを行うことにより、第一に、より高価格(ハイP)で売れて、その上、売上数量(Q)が増大することによって、高収益(MQ)を実現することです。そのことを忘れてはいけません。

では、どうすればいいのか?
MG(マネジメントゲーム)を思い出してください。
多くの人が、「高く」売ろうと意思決定します。
実業でも同様に、コストダウン思考を捨て、一度目線を上げて、市場・顧客を見渡してみる。
「どうやったら高く売れるのか?」
「高く売れる市場・顧客はないか?」
を考えてみてください。

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ありがたいことに、こうしたマーケットはあまり大きくありません。そのために、他社の注目も引かない。なぜなら、多くの会社は、「たくさん売れるもの」に魅力を感じているからです。目に入っていない。だから、値段競争にも陥りません。

中小企業の狙いは、常にこの高価格市場にあります。
大企業とは競合せず、他の中小企業もあまり目を向けず、高収益を得られる市場・顧客。
一度、目線を上げて、俯瞰して、「高く売れる市場・顧客はないか?」を必死に考えてみてください。
今まで見えていないだけで、必ずあります!絶対、見つけましょう!!

それではまた。
Mauruuru

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