Ia ora na!
選挙が近いので、前回に続き今回も経済について思うこと。
MG(マネジメントゲーム)をしていると、競争相手やリスクの影響により、経営計画通りにいかないことが多々あります。
その時、当初の経営計画を押し通そうとしても、うまくいきません。
それは、自分が想定できていなかった、見落としていた環境変化に適合できていないから。
周りも見ずに、自分の計画だけを進める。これではダメだと学びます。
外部環境の変化を見て、適時、戦略修正、変更をしなければならないと気づきます。
今の日本も似ていると思います。外部環境に対して、戦略が変えられていません。
今、日本が置かれている外部環境、それは長期間に及ぶ“デフレ”です。
「失われた◯◯年」ってやつです。
このデフレが原因で、ずーっと成長ができていません。
デフレ(デフレーション)とは、需要が不足している状態。需要とは「消費」と「投資」のこと。モノやサービスが売れない状態が続き、企業は収益が悪化、労働者は賃金が下がり、最悪、倒産や失業が増えます。労働者は賃金が下がるとさらに消費をしなくなり、企業は収益が悪化すると投資をしません。需要はさらに縮小して・・・今の日本は、この負のスパイラルに陥り、国民をどんどん貧困化させています。
このようなデフレの時にとるべき施策は何でしょうか?
需要対策:大きな政府、積極財政、減税、金融緩和
供給対策:競争抑制、規制強化、国有化、労働者の保護、グローバル化の抑制
この表を見て、どう思いますか?
「プライマリーバランス黒字化、消費税増税、規制緩和、民営化、派遣社員化、グローバル化・・・」
これまでずーっと行われてきたのは、インフレ対策ではありませんか!?
現状の環境に対して、真逆の対策を取れば、そりゃ、よくなるどころか悪化するのは当然。
構造改革(規制緩和、民営化)が叫ばれています。「改革」という言葉のイメージから、私たちは何か現状を打破してくれると感じ、現状の不満、不安を一掃してくれる期待感を持ってしまいがちです。
しかし、これはただのイメージです。
冷静になって現状を分析すれば、デフレ下でやるべき施策ではありません。真逆です。
このように、現状の環境とは真逆の政策をやり続けた結果が、デフレ脱却どころか長期に及ぶデフレという事態を招いていることに、もう気づかなければならないと思います。
言葉のイメージに騙されず、いいかげん「デフレ下でのインフレ対策」という愚行に、私たちは気づかないといけない。
それではまた。
Mauruuru