会社の数字、見ていますか?

Ia ora na!
今日、あるクライアント先で、収益性分析の結果を報告しました。

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すると、社長は納得して今後どう活かすか考えている様子でしたが、一部の幹部からは、
「数字はそうなんだけど・・・」
「うちの業界の場合は他と違って・・・」
「背景にあるものがそれぞれあって・・・」
という意見が出て、分析結果を受け入れようとしませんでした。

私はその反応を見て、「はい、来ました!」と心の中で思っていました。

私は、あくまでも社内資料をある切り口で分析しただけで、恣意的に操作したものではありません。
それなのに、数値結果を素直に受け入れない。
これは、担当者にとって何かまずいことがあるからの反応です。
確かに数値では測れない定性的要因があることは理解できます。
しかし、それを言い出すと何も分析できず、いままで社内で見ていた数字自体を全否定することにもなります。
そして、現状、全体合計値でしか数字を見ておらず、結果の把握だけで原因分析や先行管理ができていないという証拠です。そのため、これまでは担当者にとって不都合な数字も全体の中に埋もれ、うやむやでやり過ごすことができたのです。
今回、それが明るみにでてしまう。
そんな感情が働いての反応だと思われます。

今回の分析は、そもそも個人を責めるために行ったのではありません。限られた経営資源を有効配分するために、社内の基準値、目標値を明確にするために、そしてどの順番で何を行うべきかを示すために行ったのです。

まずは数字で分析する。そこから定性的要因を加味する。
そして、もっとも大事なことは、その分析結果を「今後どうするか?」と未来の行動につなげる。
優秀な社長はそれを理解しており、「社内にいろいろな意見が出ると思うが、やる方向で持っていけ!」と指示されていました。さすが!!
次は、幹部社員に理解、納得してもらう場に臨みます。
これを理解してもらえれば、さらなる飛躍が期待できます。やりますよー。

「会社の数字、本当に見ているか?」

それではまた。
Mauruuru