TOC利益力改善セミナー2022〜方針制約編〜を開催しました

Ia ora na!
5月14日(土)〜15日(日)、TOC利益力改善セミナー2022〜方針制約編〜を開催しました。
14名の方にご参加いただきました。
ありがとうございました。


5月のテーマは、「方針制約」。
TOCでは、ボトルネックを3つに定義しています。
それは、物理的制約、市場制約、方針制約です。
この3つのボトルネックで、一番厄介なのが「方針制約」。
なぜならば、この制約だけ目に見えず、問題であると認識されにくく、放置されやすいから。
そして、変えるためには、さまざまな関係者の協力や合意を得る必要があるから。


方針制約とは、一言で言うと、人の「思い込み」。
疑問の余地もないほど当たり前だと思われていること。当たり前、当然と思っているから、存在にすら気づかない。
でも、この思い込みが間違っていたり、それに捉われて思考停止になっていたりで、結果、問題を解決できていないのです。
問題を解決するためには、この思い込みに一度疑念を向ける。「本当にそうなのか?」と。

講義では、その考えるプロセス、やり方について、ツールを使って、ずーっと考えてもらいました。
考えるって、すごく時間がかかり、労力が要ります。なんせ、無意識に当たり前と思っていることを洗い出して、一つ一つ「本当にそうなのか?」と考えていくのですから。
とても疲れます。ヘトヘトになります。でもこれが大事。
考えることの重要さを知ってもらい、考える力を身につけてもらいました。


参加いただいた方から、多くの感想をいただきました。
一部をご紹介すると、
・前回、物理的制約で一度やっていたのにも関わらず、時々、部分最適の考え方をしてしまった。奥が深いと感じました。一度や二度の参加では、自分の昔からの考え方を矯正するのは難しいですね。TOCの学びを深めるのは、実業で実践して、毎日、TOC的な考え方でトライ&エラーするのが良さそう。その上で、継続受講すれば、腹落ちすると思いました。
・今までは、自分に自信がないし、相手に合わせて仕事をしていて、ストレスがたまることがありました。逆に、自分が気づかないところで、他の方に不満を与えていることがあったかもしれません。今後、そんなことが起こった時に、ブランチを使って問題の整理をして解決方法を探りたいと思いました。新たな発見ができて、楽しかったです。
・変化に対する抵抗の6階層、思いつくことも多く、大変勉強になりました。部分最適ではなく、全体最適が大切!!
・方針制約が企業の根本にあると感じました。「問題を正確に定義しなさい。そうすれば、半分は解けたようなものだ」いかに問題を正確に捉えることが大事か、すぐに解決策にいくのではなく、問題を共有することが大事か。会社もこの法則に沿ってやれば良い結果がつくれる。
貴重なご意見やご感想、ありがとうございました!!


方針制約は、要は、「人間」の問題を扱うということ。
「人間は考える葦である」(パスカル
「考える力」、これこそが人間に与えられた偉大な力ですね。
考えるって、とても疲れますが、心地よかったです。
そして、中小企業診断士の究極のミッションは、中小企業の方針制約(ボトルネック)を取り除いて、その企業の能力を最大限に引き出すすることだと、改めて感じました。

次回のTOCセミナーは、7月22日(金)ー23日(土)です。
市場制約について学びます。
ご興味がある方は、ぜひご参加ください。

それではまた。
Mauruuru

セミナーのご案内>

・6月18日(土)−19日(日)第31回うどん県MGセミナー2022 満席御礼
・7月22日(金)−23日(土)TOC利益力改善セミナー2022 受付中
・8月20日(土)−21日(日)第32回うどん県MGセミナー2022 満席御礼 
・10月22日(土)−23日(日)第33回うどん県MGセミナー2022 満席間近 
・12月17日(土)−18日(日)第34回うどん県MGセミナー2022 受付中

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