成り行き経営

Ia ora na!
今週末のうどん県MGの資料をまとめていたら、ふと「成り行き経営」という言葉が頭をよぎりました。
「成り行き経営とはどういったものか?」
あなたはどうお考えですか?
私は2パターンあると思います。

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ひとつは、無計画のまま毎日一生懸命仕事をこなし、1年が終わって決算を締めたところで結果がどうだったのかを知るパターン。典型的な成り行き経営で、多くの中小企業がこのパターンです。一生懸命やれば結果がでる、あとは運を天に任せるといった、もはや「経営」という概念が存在していないものです。

「成り行きはあり得ない。うちはちゃんと経営計画を立てて事業経営しているよ」
そういった企業も多いと思いますが、果たして経営計画を立てれば成り行き経営とは言わないのでしょうか?
実は、経営計画を立てていても、成り行き経営に陥っている例があります。
それがもうひとつの成り行き経営パターン。
こちらの方が自覚がないだけに、結構やっかいです。
どういうことかというと、経営計画の立て方に問題があります。それは、過去の売上高水準をベースに経営計画を立てるパターンです。
「これまでこの位だったから、来期はこれ位を目指す」という感じで、各部門から出てきた数字を積み上げて、可能な売上高を予測し、その売上高に基づいて利益を計算して経営計画を立てる。経営計画はあるものの過去からの成り行きの数字です。これは計画ではなくて、「計算」にしか過ぎません。
さらに、期中になって計画との乖離が出ると、すぐに計画を修正して現状に合わせていく。これこそ成り行き経営です。もともとの計画はどこへやら、現状の成り行きに身を委ねてしまっています。
このように「経営計画があるから成り行き経営ではない」とは言えないのです。
本来の脱成り行き経営とは、手に入れたい利益Gを目標として設定し、その利益を上げるために必要なPQ(売上高)を逆算する。そして、そのPQをどうやって実現するか?を必死に考える。「経営は逆算」であり、これこそが戦略的経営、脱成り行き経営なのです。

会社というのは、成り行きにまかせたらつぶれます。それどころか、「いつつぶれるか分からない」という危険を常にはらんでいます。
自社が成り行き経営になっていないか?もう一度考えてみてください。

「経営は逆算である。成り行きに陥っていないか?」

それではまた。
Mauruuru