考える、挑戦させる余地を与えているか?

Ia ora na!
人間の意欲、やる気はどこから出てくるのでしょうか?

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私のサラリーマン時代、ある仕事を一任され、新しいことにチャレンジし、これまでのやり方を大きく変えた時、とても意欲的でやる気に満ちていたことを覚えています。土日も自主的に仕事を持ち帰り、夢中に取り組んでいました。
その一例をお話しすると、今まで誰もできなかった調達リードタイムの長い、超高額購入品の在庫管理の精度向上を図ったことです。
私の勤めていた会社の強みは1台からの「即納」、受注後翌日納品です。今では当たり前になってきましたが、その当時、BtoBビジネスでは画期的なシステムでした。
しかし、私が担当していた購入部品は調達に1ヶ月。それも超高額。即納と1ヶ月、このギャップを埋めるために在庫を持つのですが、種類の多さと受注変動の大きさから欠品と過剰在庫の間で歴代の担当は苦労していました。
私が担当となった時、上司のアドバイスからヒントを得て、データベースソフトを活用して改善に取り組みました。手作業から自動化にする仕組みを作り、受払いの月次処理を日次化し、内示の精度アップ、欠品の撲滅による販売機会ロスの低減、在庫削減を実現しました。それにより、社長表彰もいただきました。

誰も取り組んだことがないことを任され、挑戦する。夢中になって書籍をかき集めて、勉強しました。
逆に、指示命令され、やらされている仕事は面白くなく、疲れました。
“考える”、“挑戦する”という人間の本質が、仕事を楽しませる、仕事というもの自体に意欲を持たせる。仕事の中に、自分で考える、挑戦させる余地があるかどうか?が重要です。

会社という組織は、共通目的を達成するためにあります。
そのために、組織上の分担、職制があり、それぞれのやるべきことを明確にします。
何のために会社はあるのかという目的を分解していくと、それぞれの部門は何のために存在しているのか、そしてその部門の一人一人は何をするのが本質的な問題であるのか。このように、ずうっと目的を追求していきます。
そして、この目的をはっきりと一人一人に伝え、理解させるのが、管理者の義務です。
しかし、この目的を達成するための手段、やり方は各自の自由。このことが一番大切です。
そこに自分で考える、挑戦させる余地を与える。
手段方法についてのみ与える。しかも、それをある制限のもとに与える。与えられた人は、与えられた範囲で責任を感じ、その分だけ意欲を感じる。意欲を持てば、チャレンジし、成長し能力が向上する。能力が向上すれば、向上心という人間の本来持っている人間らしさを満足させられる。
この度合いを段階的に多くすればするほど、責任も増し、意欲も高まり、能力も向上する。そして向上心も満足されていきます。このサイクルをいかに回していくか?この流れを作り続けることが重要です。
余地の度合いを少しずつ多くする。丸投げはダメです。

「自分で考える、挑戦させる余地を与えているか?」

それではまた。
Mauruuru