第4のボトルネック? 暇な時間に着目せよ!

Ia ora na!
TOCでは、ボトルネックは3つあると言われています。
しかし、私は4つ目のボトルネックがあると考えています。
その4つ目のボトルネックとは?

生産性って、繁忙期、忙しい時にどうやって効率を上げるかって考えていませんか?
この常識、実は違うんです。
繁忙期、忙しい時って、誰もがみんな一所懸命に仕事をしていますよね。
この忙しさをどうやって乗り切るか?全員が自然とそう考えて行動しています。
ですから、すでに効率が高い状況になっていて、さらに改善する余地は少ないんです。
また、せかせか動いている中で、「もっと速く!!もっと効率よく!!」って言われたら、どんな気持ちになりますか?滅入りますよね。

TOCの3つのボトルネック
 ひとつは、物理的制約
 ひとつは、市場制約
 ひとつは、方針制約
実は、もうひとつ、第4の制約があると、私は思っています。
それは何か?

“時間制約”です。
これは、時間という資源が制約条件になるというものです。
具体的に言うと、同じ1時間でも忙しい時と暇な時がある。
「時間が足りない」(手不足状態)の制約もあれば、「時間がありすぎる」(手余り状態)の制約もあります。
時間の流れの中でムラが起こり、ムリとムダが発生します。
典型的な例は、景気変動や季節変動、飲食業で言えば昼と夜、平日と週末などの時間による受注変動です。

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時間制約の場合、生産性向上のポイントは暇な時にあります。
上記で述べたように、忙しい時はすでに生産性が上がっています。
逆に、暇な時は多くの場合F(固定費)が余計にかかりがちです。
暇なので、なかなか生産性の分子であるMQは上げにくい。それよりも分母のFに着目してFを減らす活動を行います。
※生産性=MQ/F
今まであまり着目していなかった部分であり、そもそも暇なのでやりやすいという利点から、大幅な生産性向上に結びつきます。

この時間制約、以前お話しした「固定費Fというものは・・・」も同じ考えです。

ko-manage.hatenablog.com

パレートの法則のCランクの得意先・商品の見直し、撤退から考えます。

リードタイム短縮も同じです。
リードタイムの中身を分解してみると、次のような構造になっています。

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忙しい実働時間の短縮よりも、何もしていない停滞時間を削る方が楽だし効果が高いのです。

このように時間制約は、常識的には忙しい時間の効率をもっと上げることと考えがちですが、実は逆で、暇な時間に着目して改善する方が楽にそして効果が大きいのです。

「時間制約は、暇な時間から着手する」

それではまた。
Mauruuru