平均って何?(2)

Ia ora na!
今日は前回の続きで、平均について。

具体的な事例で見てみましょう。
先日放映された池上彰のニュースそうだったのか!!では、日本人の平均年収が取り上げられていました。
民間給与実態統計調査国税庁)によれば、いま給料をもらっている人たちは約5255万人で平均年収は約436万円。
年収が平均に近い400〜500万円もらっているのは人口100人で見ると約15人。
人数が一番多かったのは300〜400万円の人たち(最頻値350万円)で、それ以下の人を含めると平均年収に満たない人が半分以上います。
平均436万円に対して中央値は370万円。

区分(万円) 令和元年(千人)
100以下 4,568 8.7%
100超-200以下 7,432 14.1%
200超-300以下 7,838 14.9%
300超-400以下 8,907 16.9%
400超-500以下 7,652 14.6%
500超-600以下 5,328 10.1%
600超-700以下 3,397 6.5%
700超-800以下 2,315 4.4%
800超-900以下 1,542 2.9%
900超-1000以下 1,012 1.9%
1000超-1500以下 1,850 3.5%
1500超-2000以下 436 0.8%
2000超-2500以下 124 0.2%
2500超 151 0.3%
合計 52,552 100.0%

 

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平均値と中央値、最頻値には開きがありますよね。
これは、2500万円を超える人が約15万人おり、平均値がそれに引っ張られているためです。
このことは何を意味しているのでしょうか?
日本で格差が広がっているということ。
政治の大問題ですね・・・。

平均値、中央値、最頻値。
平均というと、つい正規分布をイメージしてしまいますが、そうではありません。
今回の事例のような場合だってあります。
グラフ化して、中央値、最頻値を確認する必要がありますね。
平均を使う場合は、この3つの指標を頭に入れておきましょう。

それではまた。
Mauruuru