マーケットシェアの意味 〜新事業の時、どうしていますか?〜

Ia ora na!
MG(マネジメントゲーム)の第5表には、「マーケットシェア」を書くところがあります。
ゲーム中は、ややもすると、急いで決算することに意識がいってしまい、このマーケットシェアをただ計算するだけになってしまうことも。
でも、なぜマーケットシェアを計算させているのでしょうか?

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MGを開発した西順一郎先生は、次のようにおっしゃっています(「MG教科書A」より抜粋)。
・実はこれ(マーケットシェア)は“科学的”にいって、非常に妥当だから付いているのである。
・私は「シェア」は業績の先行指標だ、と思うようになった。シェアが良いと、業績もよくなる。業績が良くなると株も上がる。その思想を、MGにも取り入れた。
・”シェアこそ収益性の決め手”
・“マーケットシェアの科学”

確かに、MGで成績がいい人は、マーケットシェアも高いですよね。
マーケットシェアは業績の先行指標なんです。

であるならば、実業でも「どうやってマーケットシェアを上げるか?」という意識が重要ですね。
例えば、新商品や新事業を始めようとする時は、どうですか?
どんな商品にしようか?どうやって広告しようか?は考えますが、マーケットシェアを考えている人は少ないと思います。

まずは、何をおいても市場の大きさ(総需要)を調べなければいけません。
この時、精緻な数字を求めようとする完璧主義はナンセンス。
そんなものはどこにも存在しません。
いろいろ情報を集めて検討し、当たりをつけることが肝要です。
重要なのは、先発企業の情報。4〜5社の信用調査等も入手して調べ、売上高、主な得意先などを関連させて推定していきます。
次に、マーケットシェアの10%を考えてみます。
この10 %というのは、事業存続の最低条件。これ以上できるかどうか?を考え、戦略を検討していきます。

マーケットシェアは、相対的なもの。競争相手と比べて、いい勝負をしているのかどうかがカギとなります。マーケットシェアは、それを判断するための「ものさし」です。
この「ものさし」をもとに、今、自分が競争上のどのポジションにいるのか?仮説を立て、常に測定していきます。

前回のブログで書いた「製品ライフサイクル」で市場が今どの段階にあるか?をつかみ、「マーケットシェア」で競合との位置関係を把握して、製品ライフサイクルの段階に応じて、競合に勝つ打ち手を考える。
実績のない新事業こそ、戦略的に進めていかなければなりませんね。

「新事業の時、最初に市場の大きさ、マーケットシェアを把握していますか?」

それではまた。
Mauruuru

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