生産方式と売り方

Ia ora na!
今日は、生産方式と売り方についてです。

生産方式は次のような体系となっています。

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引用:TAC「中小企業診断士講座 運営管理テキスト」

この生産方式については、生産管理の基本として、中小企業診断士の運営管理で勉強しますが、生産分野の知識として止まってしまっていることが問題です。
本来ならば、生産の先の販売、売り方と紐つけてこそ、生きた知識となります。

多くの中小企業が追い求めている多量生産。これには、効果的な販売網がセットです。それを無視して、多くの中小企業が生産だけに注力しています。いくら多量生産しても能率を上げても、それを売る術がなければ、収益になりません。効果的な販売網を作る力があっての多量生産。この点から考えると、中小企業にはなかなか困難です。
それなのに現実は、「大量に作ればコストが下がり売れる」という間違った短絡的な考え方が横行しています。

本来、中小企業は、小さなマーケットで大きなシェアを得て、高収益を狙うべきです。多品種少量を狙うべきです。もちろん、この場合でも、販売が大事なことは変わりません。ただマーケットが小さい分、中小企業でも効果的な販売網をつくりやすい環境となります。そして、大企業にとっては小さすぎて魅力がない。だから、中小企業に向いているのです。

需要が変われば生産方式が変わる。生産方式が変われば量とコストが変わる。量とコストが変われば、販売方法、売り方も変わる。
このことは、少量生産から中量生産に移行したならば、販売方法も変わるということ。
個別受注生産から規格見込生産への移行も同様。
また、多量生産にはコスト競争がついて回るということ。

常に考えなければならないのは、生産方式によって販売が変わる。
生産と販売のバランスを考えることが大切です。

「あなたの生産方式と売り方は合っていますか?」

それではまた。
Mauruuru