日銀短観202012
Ia ora na!
昨日、日銀が短観(企業短期経済観測調査)を発表しました。
短観とは、国内の企業約1万社に四半期ごとに景気の現状を尋ねる調査。
景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた指数(業況判断指数DI)で景気の良し悪しを判断します。
見てください、このグラフの落ち方を!!
大企業製造業 ▲10 (前回▲27)
大企業非製造業 ▲5 (前回▲12)
中小企業製造業 ▲27 (前回▲44)
中小企業非製造業 ▲12 (前回▲22)
どれも前回調査より大きく回復していますが、依然マイナスはマイナスです。前の落ち込みが大きすぎます。
そもそもコロナ禍になる前から下降傾向でした。昨年の消費増税の影響ですよね。
さらに今回の調査は11月11日ー12月11日に実施されましたが、75%の企業が11月27日までに答えているため、現在のコロナ感染再拡大の前ですね。今だったら企業の景気に対する見方はもっと厳しいものになっていると予想されます。
【新卒採用(前年度比増減率、全体)】
2019年度実績 3.3
2020年度計画 ▲2.6
2021年度計画 ▲6.1
大企業を中心に、新卒採用をさらに絞る計画になっています。
学生が過去の「就職氷河期」の時のような犠牲にならないといいのですが・・・。
【設備投資額(前年度比増減額、全体)】
リーマンショックの後、プラスで推移していた設備投資が、11年ぶりにマイナスに落ち込んでしまいました。
今年度の設備投資計画は、▲3.9%です。
「企業の業績が悪化する中、『不要不急の設備投資は先送りしたい』という声が聞かれた」(日銀)
投資が行われなければ、景気はよくなりません・・・。
現時点では、まだまだ先行き不透明であり、急激なV字回復は期待しづらいですね。
引き続き不景気モードでの経営・戦略を続けていく必要があります。
それではまた。
Mauruuru