リキッド?ソリッド?

Ia ora na!
「リキッド」、「ソリッド」って知っていますか。
シャンプーやファンデーションの種類のこと?
いいえ、違います。
実は、消費のタイプのことなんです。
どういうことかというと・・・

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今、消費スタイルはどう変わってきているのでしょうか?
キーワードは、「その瞬間を楽しむタイプの経験的消費」。
・「即時的な満足」を求める
・「速さ」と「手軽さ」を求める
・じっくりと時間をかけてブランドを選択、使用、利用するために手間や努力を費やさなくなっている
・サプライズ経験(しかもその多くは企業によって仕組まれた人工的な経験)を求める
・予測不能な衝動的満足を求める
・インターネット上の即席型の投稿の氾濫
・一緒になって瞬間的に盛り上がる集合的沸騰
・短命で、また時空間として非常に拡散した場所で起こる傾向

欲しいものを、欲しい時に、簡単に、心地よく手に入れることを好み、こだわりはあまりなく、「移り気」で「気まぐれ」な消費スタイルです。
こうした市場、消費者は、一人ひとりは見えていますが、彼らを捉えようとして強く握りしめると、指の間からこぼれ落ちてしまいます。まるで液体のよう・・・。
この様子から、「リキッド消費」(liquid consumption 液状化消費)と言います。

リキッド消費はソリッド消費と対比される概念です。
これまでの伝統的な市場観に基づく消費は、ソリッド消費(固体的な消費)です。
物を購買し、所有し、使用、利用するものです。とても安的的な消費です。
それに対し、物・情報・サービスの使用、利用から得られる経験を重視する消費がリキッド消費。消費者の行動はより流動的で、変化に富んでいます。

言われてみれば、確かにそう感じるところが多々ありますよね。
他人だけでなく、自分自身にも言えます。
消費スタイルは確実に変化しています。その兆候がすでに現われているということです。
ポイントは、この消費スタイルの「大きな変化」に気づくこと。
そして、そこから将来を予測すること。
そのためには、注意深く世の中を観察することが大切ですね。
「リキッド消費」は、自社にどのような影響を与えるか?考える必要があります。
リキッド消費については、次回のブログで、もう少し深掘りしていきたいと思います。

「リキッド消費という変化に気づいていますか?」

それではまた。
Mauruuru

(参考文献:青山学院大学久保田研究室のHP「リキッド消費」より)