個客に近づく!
Ia ora na!
年初の日経MJの記事から感じたことを書きたいと思います。
・個客時代「私だけ」の店へ(日経MJ2021.1.1)
・「顧客に会いに行く」モデル。生き残りのポイントは、自ら消費者に近づくこと
・山形や新潟で移動販売(無印良品)_スマホアプリで到着時間を知らせる機能も検討
・移動販売車(メガネスーパー)_視力測定器、レンズ加工器を積んで、接客から商品受渡まで
・「ラストワンマイル」戦略(セブン&アイHD)_あえて自ら消費者の元に商品を届ける
これって、サザエさんの三河屋さんですよね!?
うちの家族構成まで知っていて、お酒や醤油が切れそうになると先んじて持ってきてくれる。
いま小売業が目指しているのは、まさにこの商店モデルへの原点回帰!!
さらに、ここに「データ」と「デジタル技術」活用が加わります。
以下は、ファーストリテイリング柳井会長のインタビュー。(日経MG2021.1.1より抜粋)
・SPA(製造小売業)を追求し、現在は「情報製造小売業」を掲げている。
・リアルとデジタルの情報を自分で比較して製品をつくらないといけない。良し悪しや本当に重要な情報を判断する編集能力が求められる
・服に対する美意識や専門知識を持つ必要がある。全体のバランスや流行などを瞬時に分かる人材でなければならない。専門知識がなければ、ただの消耗品になってしまう。本当に良い製品には美意識がある。服だけでなく、あらゆる製品に共通している。米アップルのiPhoneが世界で支持されるのは、美意識があるからだ
・小売業と製造業、物流業、企画業と、あらゆる業種の境がなくなり、全ての産業が情報サービス業に変わったと感じている
・デジタル企業はみんなリアルの小売業が欲しいんですよ。ネット上で住所や電話番号を集めても顧客の本当の姿は分からない。顧客が店頭でどんな反応を示すのか、商品をどう思うのかが重要だ。それはリアルの場でこそ聞ける
・消費者にとってリアルもバーチャルも関係ない。両方を利用できることが一番良い
キーワードは、「全ての産業が情報サービス業」「編集能力」「美意識と専門知識」「リアルとデジタル」。
個客への密着は、もともとローカル、中小企業が得意とするところです。チャンスですね。
ここに、自社の強みとデータ・デジタルをどう組み合わせていくか?
4つのキーワードをもとに、自社の事業を再定義する必要がありそうです。
「自ら個客に近づいていますか?」
それではまた。
Mauruuru