脱個人商店への秘策とは?

Ia ora na!
仕事を個人に割り付けて、会社なのに個人商店の集まりになっている。
こんな会社を多く見ます。
個人商店からチーム力へ、部分最適から全体最適へ、変えるために取った秘策とは?

本日のクライアントとの会議での話。
TOCを学んで全体最適の重要性を知った社長、経営幹部たち。
ぜひ自社の生産管理にも活かしたいのだけれど、そもそも製造現場は得意先ごと、仕様ごとに担当分けされており、なおかつ職人気質の強い人たちばかり。
ベテランと若手がバラバラで、ベテランは自分の仕事は他人に触らせたくない、また相手にも干渉しない。若手に負荷が集中していても関係なし。
生産性も上がらないし、不満も募っています。
このような個人商店の集まり、部分最適の状態を、どうやってチーム力、全体最適に変えていったらいいのか?との相談を受けました。
そこで、私は次の秘策を提案しました。
それは、「フォーク」です。
「フォーク」とは一体・・・

f:id:ko-manage:20210511195150p:plain

「フォーク」とは、仕事の流し方の仕組みのひとつ。
よくコンビニやATMで見かけるものです。
昔はレジごとに並んでいましたが、今は一列に並んで空いたレジに移動するようになっています。まるで「フォーク」の形のように。
これにより、全員の待ち時間を劇的に減少させることができるようになりました。

この仕組みを生産管理にも応用して、仕事を個人に割り付けないようにする。
具体的には、次のようなホワイトボードを作成することを提案しました。

f:id:ko-manage:20210511210054p:plain


このポイントは2つ。
・未着手の仕事を、個人ではなく部門に割り付けた(フォーク)
・担当を、ベテランと若手のペアにした

これにより、今の進捗、負荷量が誰にでも一目でわかるようになるだけでなく、部門共通の仕事として部門(チーム)で仕事を終わらせる意識になってもらい、またベテランと若手がペアになることでより助け合い、OJTを促すようにする。
全体の手待ち時間が最小になり、その上、助け合いも促す。まさに全体最適!!
脱個人商店への秘策となります。

もちろん、これを運用するのは、簡単なことではありません。
これまでとは全く仕事の流し方が変わるので、混乱や動揺、不満が起きます。多能工ができていないことも露呈するでしょう。
でもそれでいいのです。問題が見えるようになっただけのこと。
今から将来に向けてチャレンジすべきこととして、受け止めればいいのです。
あとは、トップの「やり切る」決意が大事!!

あなたも、もし同じ悩みがあるのなら、ぜひ試してみてください。

それではまた。
Mauruuru

〈直近のセミナーのご案内〉
・5月22日(土)-23日(日)TOC利益力改善セミナー2021
・6月19日(土)-20日(日)第26回うどん県MGセミナー2021 満席御礼!!
・7月24日(土)-25日(日)TOC利益力改善セミナー2021
・8月21日(土)-22日(日)第27回うどん県MGセミナー2021 満席御礼!!
・10月16日(土)-17日(日)第28回うどん県MGセミナー2021
・12月18日(土)-19日(日)第29回うどん県MGセミナー2021

ko-manage.com