Ia ora na!
野村克也氏がヤクルトの監督1年目に、「弱者の戦法」のひとつとしてやったことに、トリックプレーがあるそうです。
この作戦は、相手チームに警戒感を与えるだけでなく、それ以上に味方選手に効果を発揮します。
「うちは他のチームより進んだ野球をやっている」という優位感です。
さらにデータをもとに具体的な攻略法を授けると、「それならおれにもできそうだ」という気になる。
弱いチームは、戦う前から「自分たちは弱い」と思っており、巨人と対戦すると、劣等感で勝負する前にびびってしまっていました。
ところが、優位感をもたせたことで、選手が変わってきたそうです。
相手の作戦に対し、ヤジも「そんなの古い、古い」という声が!!
相手を見降ろしている証拠、おのずといいムードに変わっていったそうです。
その後、大きな補強もせず、多くの優秀な選手がFAで流出する中、毎年優勝争いに絡んでくる強豪チームになっていったのです。
その理由は、「ヤクルトの野球は他のチームより進んでいる」という優位感にほかなりません。
私も含め中小企業は、ヤクルトと似ているなぁと感じました。
「うちには◯◯がない」
「うちのレベルではムリ」
「中小企業だから・・・」
戦う前から、経営者も社員も劣等感でびびってしまっています。私もそうでした。
これでは、ビジネスをする前から結果が見えています。
それを変えるためには、「優位感を持たせる」。
「うちは大企業より進んだ経営をやっている」
「それならおれにもできそうだ」
この状況を作ればいいのです。
ここでのポイントは、経営資源の過不足は優位感に全く影響しないということ。
圧倒的に経営資源の少ない中小企業でも優位感を持たせることができるのです。
優位感によって、強い会社にすることができます。指揮官の腕の見せ所ですね。
例えば、
経営の仕組みを構築する → 「うちは大企業より進んだ経営をやっている」
データをもとにした具体的な意思決定 → 「それならおれにもできそうだ」
「MGとTOCを勉強すると、自然と優位感を持たせることになるなぁ」
「何を持っているか?の経営資源よりも、どうあるべきか?の士気が大事だなぁ」
優位「性」ではなく、優位「感」。
どう感じるか?なんですね。
やっぱり、方針制約が一番のボトルネックなのかもしれませんね。
どんどん調子に乗った方がいい!!
「優位感を持たせる」
あなたもぜひ意識してみてください。
それではまた。
Mauruuru