「やったほうがいいこと」と「やらなくてはいけないこと」

Ia ora na!
周りで「やったほうがいいこと」を聞くと、ついつい手を出して、いろいろと広げたくなります。
「自分もそれをやって、早く結果を手にして近道しよう!」との思いからですが、でもそれって、逆に遠回りしているのかもしれません。
中小企業の経営においても、同様のことが見受けられます。
いろいろと手を出して、中途半端で終わってしまっている・・・。

そもそも経営戦略とは、何でしょうか?
・事業環境にいかに適合していくか、その方向性を示す
・自社の事業の組み合わせを最適化する
・将来に向けて経営資源を確保し、最適に配分する
・競合他社に対し、自社の優位性、コア・コンピタンスを強化する

経営資源の少ない中小企業は、最適に配分する=集中することが、とても重要になってきます。そして、それによりコア・コンピタンスを強化する=尖らせる必要があります。
「やったほうがいいこと」は、やらないよりやったほうがいいと考えがち。しかし、あれもこれもとなると、貴重な資源や時間が奪われてしまいます。

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ここで、二人の偉人のお話。
本田宗一郎氏は、『我が社は売上高の3%に相当する開発費を、「国つくりから米つくりまで」やっているのではなくて、エンジン一本に投入している』と言っていたそうです。
ソニーで研究所を作った時に、井深大氏は初代研究所長に『研究所長の最も大切な役割は、どんな研究テーマを取り上げるか、ではなくて、どんな研究テーマを捨てるか、である』という意味のことを言ったそうです。

TOCの生みの親、エリヤフ・ゴールドラット氏も、『TOCの真髄は一言で言うなら、集中である。しかしその意味は、辞書に書かれている意味とはいささか異なる。やらないことを決めることこそが、TOCでいう集中である』と言っています。

環境整備5Sの1番最初のステップ「整理」も、「要るものと要らないものを区別して、要らないものを捨てる」です。

溢れる情報の中で、今やるべきこと(方向性、方針)を定め、それ以外は、「今はやらない!!」と捨てる意思決定が大事なんですね。
「一つに集中して尖る!!」
ややもすると、「やったほうがいい」ことにすぐに飛びついてしまうところがありますが、「集中の原則」を常に心がけて、「やらなくてはいけないこと」へ集中していきたいと思います。

それではまた。
Mauruuru

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