経営リスクは、常に自社の偏りにある

Ia ora na!
今日は、「経営のリスク分散」についてです。

f:id:ko-manage:20200811214939p:plain


経営に対するリスクは、常に自社の事業構造の偏りが原因です。偏りは、依存度につながり、変化に対して脆弱となります。

事業構造の偏りとは、具体的にどんな偏りなのでしょうか?
大きく3つ考えられます。

①業界の偏り:単一業界
②商品の偏り:単一商品
③得意先の偏り:単一得意先

自社の経営安全度については、自らの事業の業界、商品、得意先について、明確な安全目標を設定し、一歩一歩この目標に近づいていくことが大切です。
しかし、多くの中小企業は、このような目標を持っていないのが現実です。そのため、やりやすい業界、売りやすい商品、行きやすい得意先、抵抗の少ない地域などに自然と偏ってしまい、知らず知らずのうちに大きなリスクを作ってしまっています。
自然の成り行きは、破綻への道です。
「売上が上がってよかった」と、喜んでいるだけではダメなのです。

戦略的な企業は、この事業構造を設計しています。
設計して、現状どうなっているか?どこかに偏っていないか?目標に近づいているか?を常に把握し、戦略的に行動しています。
実際に、私がサラリーマン時代にお世話になった会社にはその設計図がありました。
(新入社員研修の時に、教えてもらいました。練られた設計図で、素晴らしかった!)
そして、私のクライアントにも、事業構造の設計図を描いてもらっています。
これまで意識できていなかった中小企業は、これから設計する必要があります。

くれぐれも営業担当任せにしないでください。
この状況を変えられるのは誰か?
社長です。社長しかいません。
自然の成り行きを、社長自らの意思決定と努力によって変えていき、会社の安全を実現しなければなりません。

「事業構造の偏りによって、リスクが高まっていないか?」

それではまた。
Mauruuru