Ia ora na!
今日は、税込経理と税抜経理です。
消費税により、会計が少しわかりづらくなっていますよね。でも、経営の意思決定に大きく影響する場合があります。
経営視点で改めて整理しておきたいと思います。
MGで使ういつもの数字で見てみましょう。
税込経理 | 税抜経理 | |
売上高 | 330 | 300 |
仕入高 | 220 | 200 |
売上総利益 | 110 | 100 |
F1:人件費 | 40 | 40 |
F2:経費 | 44 | 40 |
F2:租税公課 | 6 | 0 |
営業利益 | 20 | 20 |
※税率10% |
上記の例からもわかる通り、税込経理の方が見た目では売上高、売上総利益が多くなりますが、最終的な利益Gは変わりません。
しかし、プロセスが全然違います。
税込経理では、期末に確定した消費税額が「租税公課」に計上されます。それを損益に反映して初めて利益が算出できます。
期末にまとめて処理する方式。
よって、利益が期末時点までわからないという問題があります。
税抜経理では、「仮受消費税」「仮払消費税」という勘定科目で期中から貸借対照表に計上されます。
期中に都度処理する方式。
よって、損益(損益計算書)に影響がなく、利益を常に把握できるというメリットがあります。
そう、税込か税抜かで、「期中に正しい損益が把握できるかどうか?」が違ってくるのです。
経営者にとって、これは大きなことです。
税込経理を採用している会社で、期中に「今年はかなり利益が出るぞ」と思いきや、期末の消費税計算後の損益計算書を見て見込み違いをしたなんてことも起こり得ます。
税込経理と税抜経理は、その他に事務処理上や税法上のメリット、デメリットがそれぞれにありますが、そこは専門家の税理士さんにご相談するとして、経営視点では上記のことを理解しておく必要がありますね。
自社が採用している方式は税込か税抜か?知っておきましょう。
「当社は税込か税抜か?」
それではまた。
Mauruuru