映画「カンパニー・メン」

Ia ora na!
映画「カンパニー・メン」を見ました。
リーマンショック後の不景気で、大企業のリストラに合い翻弄されたエリートビジネスマンたちを描いた社会派ドラマです。

人間にとって働くということ、仕事の意義を考えさせられました。
現在の資本主義社会、損得勘定、拝金主義での価値基準で意思決定され、株主のため、株価を上げるため、目先の損益のため、大量の仲間を切り捨て、短期的な利益を出して、その裏で莫大な役員報酬に連日の派手なパーティー、新社屋建設・・・。
対極的に、リストラされた人々の一変した生活、家族との絆、人生・・・。エリートとしてのプライドが邪魔をして、自分の存在価値がどんどん毀損され、家族とのつながり、社会とのつながりが変化していく・・・。

現代の考え方、判断基準がこれでいいのか?疑問しかありませんでした。
ドライなアメリカ社会を感じるとともに、それが正しい考えであるとして思考停止状態のまま輸入し、強みであったはずの終身雇用を壊してきた日本・・・
このような社会の価値基準で、真の知的ワーカーが育つのか?幸せになれるのか?社会の分断、貧富の差しか生まれないのではないか?
義兄の小さい小さいビジネスの中での仲間を思う気持ち、これが本来あるべき姿ではないか?

最後に主人公が、バカにしていた再就職支援センターでのフレーズ「I will win. Why ?Because I have faith,courage,enthusiasm.」 を叫ぶシーンが印象的でした。

コロナ禍で、ニューノーマルが叫ばれている昨今、企業経営において、今こそ組織のあり方を見直すべきだと感じました。
”志の旗”が大事ですね。これこそが中小企業の強みです。

機会がありましたら、ぜひご鑑賞ください。

「思想、経営哲学、志の旗はあるか?」

それではまた。
Mauruuru