空の智慧

Ia ora na!
仏教に、「空の智慧」というものがあるそうです。
それは、この世のすべてのものには、実は実体がない。
この世に固定的に存在しているものなどなく、「見方や関わり方」によって、さまざまな人や物として出現している。
よって、ものの見方や関わり方によって、人生やビジネスは大きく左右されるというものです。

それでは、どのような見方や関わり方が望ましいのか?
人生を変える3つの関わり方があります。

1つは、「他者依存」の関わり方。
これは、すべて他者の影響によって行動してしまうもの。
・相手の指示、命令で行動する。
・目標達成への意欲が低く、責任感や主体性がないので、自分自身の成長が望めない。

1つは、「自己依存」の関わり方。
これは、自分のためだけに行動するもの。
・自己中心に行動する。
・一時はうまくいっても、相手を目標実現の手段に利用するので、継続的によい関係を築いていくことが難しい。

1つは、「相互依存」の関わり方。
常に他人との関わりを重視し、相手の立場を考えて行動するもの。
・相手との関係性を大切にする。
・「自分と対象との関わり合いで現実が出現する」という真理(空の智慧)を知っているため、豊かなビジネスや人生が実現する。

「この世のすべては実体がない」ということは、裏返せば「現実は、自分と相手との関わり合いによってできている」ということ。
だからこそ、豊かな人生やビジネスを実現させるには、「共に幸せになる」「共に成功する」ことを目標に行動していくことが大切なんですね。

MGの思想であるY理論、相手中心主義は、まさに空の智慧に通ずるもの。
「教えない、教えさす、紙は自分で」
MGを通して、相互依存の大切さを学んでいたわけですね。
昨今の資本主義社会の風潮である「今だけ、金だけ、自分だけ」。
このような自己依存の関わり方は短絡的で、長続きはしません。格差や分断を生むだけです。
今こそ、相互依存の関わり方で世の中を豊かにして、共に幸せになりたいものです。

それではまた。
Mauruuru

(参考文献:図解マンダラチャート 松村寧雄)