問題があることって、問題ですか?

Ia ora na!
問題があることって、問題ですか?

今、世界では、ビッグデータ、AI、ロボット、ブロックチェーンなどの先端IT技術を駆使して、社会問題が発生する前にそれらを予期して、事前に対処する体制を再編成する動きがあるそうです。
これって、本当に幸せな未来なのでしょうか?

そもそも問題って、何か?
TOCでは、問題を人と人とのジレンマと定義しています。
アドラー心理学でも、すべての悩みは「対人関係の悩み」であると言っています。
要は、人それぞれのものの見方、思い込みによって発生するものです。
人種の違い、性別や年齢、住んでいる場所(例えば、都会と地方、国内と海外)、企業規模、職業、収入などなど、人それぞれの属性や環境によって同じ事象でも捉え方は違います。
アメリカで問題になっているトップ1%と99%の格差問題など典型ですよね。
ある人にとっては問題だとしても、ある人にとっては問題ではないこともあります。
そこに問題が発生するのです。
そして、その問題をすり合わせていくというプロセス(いわゆるコミュニケーション)によって乗り越えていくものなのです。
それを、事前に予測して対処することなんてできるのでしょうか?
できるはずがありません。
実際にやろうとするならば、特定の誰かの視点で問題と決めつけ、それに人々を強制的に服従させることになるのではないでしょうか?
これはとても怖い世の中だと思いませんか?

TOCの思考プロセスでは、ジレンマを解消するために、その合意形成の手順として「抵抗の6階層」に対する合意形成6ステップというものがあります。
その一番最初のステップは、「問題を問題として認識していない」状況に対し、「問題について合意する」というものです。問題をきちんと定義し合意することから始めるのです。
これこそが、大事だと思います。

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※今年の5月22日(土)〜23日(日)のセミナー(TOC利益力改善セミナー2021 方針制約編)で、この思考プロセスについてみんなで勉強します!
興味がある方は、ぜひご参加ください。

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問題があることによって、お互いにそれを共有し、試行錯誤しながら一緒に乗り越えていく。そして、ひとつひとつ積み上げて、みんなで成長発展していく。
これこそが、人間として大事な歩みだと思います。

問題があることって、実は素晴らしいことなんですよね。
伸び代です!!
何も考えずに受け入れる、思考停止状態はたいへん危険。常に問題意識をもって世の中をよくしていきたいですね。

「問題があることは、素晴らしい!!」

それではまた。
Mauruuru

ko-manage.com