人に仕事をつけていませんか?
Ia ora na!
企業にとって、「人」は最も重要な経営資源。
中小企業の場合、そこが逆にボトルネックにもなりやすいんです。
それは一体どういうことかというと・・・
中小企業の経営支援をしていると、どこのお客様でも必ずと言っていいほどぶち当たる課題があります。
それは、「教育・人材育成」。
つい最近でも、
・A社「設計◯◯さんの代わりがいない。仕事があるのにキャパが足りない」
・B社「工事現場を管理できる人材が育っていない。そのため、課長が現場を持たなければならず、本来の仕事ができていない」
・C社「社内のシステムについて分かっているものがいない。◯◯さんに任せっきりで、問題が山積みである」
・D社「本来、社長は営業にいかなければならないのに、社長がいないと見積もり、生産計画が止まるので、社内から出られない」
・E社「開発部には人数はいるのに、全ての仕事が◯◯さんに集中する。それで後手後手になり、最後は納期遅れ。何とかしなければ・・・」
その人がいなければ、それについては何もわからない。業務が停滞してしまう。
こういうことって、よくありますよね。
そして、どこの会社も「この状態はまずい」「担当者もあと何年もできない」と分かっていながら、なかなか手がつけられず、時間だけが過ぎていく・・・といった状況です。
「人」は、確実に歳をとっていきます。時間経過→リスク増大です。
経営資源である「人」。それに対し、どう対応するのか?
考え方、行動の違いが、企業の成長を分けます。
中小企業は、上述のように、「人に」仕事をつけています。
それに対し、大企業は、違います。どう違うか?大企業は「仕事に」人をつけていくのです。
×人に仕事をつける(職人化、属人化)・・・中小企業
○仕事に人をつける(組織化)・・・大企業
私がサラリーマンをしていた時、自分の仕事ぶりにちょっと自負を持っていたので、「私が会社を辞めたら、大変なことになるだろうな・・」と勝手に思っていました。が、その心配は全く無用でした(苦笑)。辞めたその日以降、何事もなく会社は回っていました。少しだけ寂しかったですが、これが大企業の強みなのです。
中小企業の場合は、そうはいきません。途端に業務が滞り、ビジネスフローが回らなくなり、MQ(限界利益)が低下してしまう恐れがあります。
大企業と中小企業の差、大企業では中小企業の何倍もの利益を上げていますが、これは社員の能力差ではなく、組織力の差ということです。
コロナ禍という不可抗力で受注環境はますます厳しくなっています。
この期間を有効に使って、仕事に人をつける組織化に体質転換していきましょう。
「仕事に人をつけていますか?」
それではまた。
Mauruuru