お一人様トレンド

Ia ora na!
このグラフ、何の数字かわかりますか?

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これは日本の単独世帯数の推移(単位:1,000世帯)です。
総世帯数、単独世帯数ともに増加傾向にあり、何と2035年には総世帯に占める単独世帯数は39%にもなるとのこと。

(1,000世帯) 一般世帯総数 単独世帯 単独世帯割合
1980年 35,824 7,105 20%
1985年 37,980 7,895 21%
1990年 40,670 9,390 23%
1995年 43,900 11,239 26%
2000年 46,782 12,911 28%
2005年 49,063 14,457 29%
2010年 51,842 16,785 32%
2015年 53,332 18,418 35%
2020年 54,107 19,342 36%
2025年 54,116 19,960 37%
2030年 53,484 20,254 38%
2035年 52,315 20,233 39%
2040年 50,757 19,944 39%

出所:国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」(2018年推計)

日本は人口減少が続いていますが、切り口を変えて見ると、世帯数、それも単独世帯数は増加傾向にあるのです。
これは、晩婚化や高齢化が背景にあります。

この動向から、今、「お一人様トレンド」がビジネスで広がっているようです。
日経MJ(2月5日号)では、このお一人様市場の記事が掲載されていました。
もともと単身世帯が増えている中で、コロナ禍の今、密にならないスタイルとして1人向けのサービス・店舗が広がっているとのこと。
具体的な事例として、
・フィットネスクラブの個室型モデル「個ジム」
・カラオケ店の完全個室制
・サウナの個室「ソロサウナ」
・ソロキャンプ場
・ゴルフのソロプラン
・ホテルで「涙活」プラン、本やDVD、アロマ完備
・マシン相手に1人卓球
・テニスシュミレーター、スクリーン上に映ったコーチ指導、単純な球出し練習、AI対戦

実際に、「お一人様」で検索してみると、
お一人様ゴルフ、お一人様おせち、お一人様ツアー、お一人様こたつ、お一人様焼肉・・・
たくさん出てきます。

そもそもこれらはどんなニーズをつかもうとしているのでしょうか?
・単独世帯
・コロナ禍で密を避けたい
・つながりを求める時代の反動、つながり疲れで「たまには独りになりたい」
・「見られるのが嫌」周囲の目が気になる
・日程調整の煩わしさ、「ソロなら予定を合わせる必要もない」、思いついたら行く
・そもそも1人でどう過ごしたらいいかわからない

なるほど、確かに共感する部分がありますね。
整理してみると、
単独世帯の増加傾向にコロナ禍が加わって、
なぜ(Why):気兼ねせず一人になりたい、密を避けたいから
誰が(Who):在宅でストレスが溜まっている人が
何の価値を(What):外に個の空間を求めている
ことがわかります。
これらのニーズから、自社の商品・サービスでも新たな価値を提供できないか?
考えてみることが大事ですね。

「多人数から1人でできるサービスに置き換えられないか?」
お一人様トレンドに着目すれば、新たな市場が生まれるかも?
ぜひあなたも考えてみてください。

それではまた。
Mauruuru

(参考:日経MJ2021年2月5日号)

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