オープン・シェア革命

Ia ora na!
先日のNHKクローズアップ現代+で、「ダルビッシュ投手が!青学陸上部が!能力伸ばす“オープン・シェア革命”」と題して、オープン・シェア革命の特集がありました。

オープン・シェア革命とは、自分の持っているノウハウを惜しげもなく一般公開して、どんどん真似してもらう。互いに技術をオープンにし、シェアすることで全体を高め合い、進化させて“成長の好循環”を作っていくというもの。

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番組で取り上げられていた例として、
ダルビッシュ投手は自身のSNSで新しい変化球を公表。映像だけでなく、変化の大きさやボールの回転数までも具体的な数値で明らかに。
・去年サイ・ヤング賞を受賞したトレバー・バウアー投手の飛躍は、ボールのデータとハイスピードカメラの映像を照らし合わせる練習方法「ピッチデザイン」。それを使って、他投手の変化球を短期間で完コピーし、さらに他人とシェア。
メジャーリーグ機構は、試合中のボールや選手の動きのデータをすべてオープン。
フライボール革命。ホームランの打ち方を公開したことで、大リーグ全体のホームラン数が史上初めて6000本を突破。
・ピッチャーのボールの回転数や回転の質を上げるトレーニングの情報をシェア。メジャー平均球速が150キロ突破。
箱根駅伝の常連校青山学院。独自のメソッドを惜しげもなく公開。陸上界の実力向上と人気につながる。
・横浜DeNAベイスターズは、データ戦略チームを編成。データ分析、動作解析、AIを活用。
広島県の私立武田高校の“140キロライン”。監督と専門家が100人以上の選手データを分析し、必要な筋力や身体能力を20項目に分けて明示。これをクリアすれば必ず140キロの球を投げられるようになるという。
(引用:NHKクローズアップ現代+ ホームページ)

この番組を視聴して、気づいたこと。
・ただ情報をオープン・シェアすればいいというものではない。再現性が必要。
・再現性を高めるためには、データ分析言語化要素化(方程式化)プロセス数値基準の設定が必要。
・オープン・シェアとは対等関係が前提。上下関係からは、共有してもフィードバック、「こうじゃないのか?」という指摘や、「こうやってみたら?」という提案を得られない。
・オープン・シェアによって、異業種、外部の知見を得られる。
・情報(課題と成果)の見える化組織の活性化につながる。目の前に明確な目標を提示することで、やる気を引き出すことができる。自分自身で解決策を考えるようになる。評価の透明性につながる。

私のTOCの師である、ソフトパワー研究所の清水信博先生は、以前からオープン・シェアのことを常々おっしゃっていました。そして、体現されています。
また、2019年10月古河MGの時に太田秀和(まじゅろ)さんに教えてもらった「オープンの原則、シェアの精神」という言葉。

自分のノウハウ、スキルをクローズすると、自分の成長がそこで止まってしまう。
オープンにすることで、他の人も成長でき、業界も成長でき、そして周り回って自分の成長につながる。
「オープンの原則、シェアの精神」
私も改めて心がけていきたいと思います。

それではまた。
Mauruuru

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